カテゴリ:50&60年代男女混合グループ
ジーン・リッチーは1922年12月生まれ、ドック・ワトソンは1923年3月生まれと非常に古い世代の人たちです。63年という録音年からして古いけど、演奏者がこの時すでに四十路なんだからね。 お2人とも健在のようで、ジーン・リッチーはロジャー・マッギンが2001年に出した民謡アルバムの“ノッタムン・タウン”にてダルシマーとバッキングボーカルを担当していました。 録音場所はニューヨークのフォーク・シティ。曲によっては聴衆が歌っていたりします。お喋りや笑い声も入っていますが、曲間の歓声や拍手はあまり出てきてないので擬似ライブのようにも聴こえます。 こう言っちゃなんだけど、あまり「シンガー」という感じはしません。 マイクの前で深呼吸、さあ歌いますよ!というようなギラギラがなく、さりげなく登場してさりげなく歌いだすというか。 ドック・ワトソンはそこらのほろ酔い親父が歌っているかのようだし、ジーン・リッチーは喉が細い。 でも音程はちゃんと保っているので下手ではないのです。楽しそうに演奏していて好印象ですが、要はこの手の「歌うっていうか…語り?綴り?入ってないか?」に免疫があるかどうかですね。 例によって私は「うむ、たくさん民謡やってるな。聴き応えがありそうだ買っておこ」「ここの“ハウス・カーペンター”のメロディは珍しくペンタングル型じゃないっすか」などと浮かれていますが、フォークに目覚めたての初心者さんには間違ってもお薦めできません。 音楽を楽しむというよりルーツ探求のため聴かれることが多いような気がしてならないタイプのアルバムです。 ●8: スウィーニーズ・メン「ザ・トラックス・オブ・スウィーニー」(69) ●11: トム・ペイリー&ペギー・シーガー「フーズ・ゴーイング・トゥ・シュー」(64) バート・ヤンシュ「ジャック・オライオン」(66) スウィーニーズ・メン「ザ・トラックス・オブ・スウィーニー」(69) サンディ・デニー「オリジナル・サンディ・デニー」(70) ジュディ・コリンズ「ウィンド・ビニース・マイ・ウィングス」(92) A・L・ロイド「ザ・バード・イン・ザ・ブッシュ」(96)※VA盤 セイディーズ「プレシャス・モーメンツ」(98) ●12: ロジャー・マッギン「トレジャーズ・フロム・ザ・フォーク・デン」(2001) ●14: シャーリー・コリンズ「スウィート・イングランド」(59) ドック・ワトソン「ホーム・アゲイン!」(66) ●16: スウィーニーズ・メン「同」(68) ミスター・フォックス「ザ・ジプシー」(71) ペンタングル「バスケット・オブ・ライト」(69)&「BBC」(95)&「ロスト・ブロードキャスツ」(2004) テンペスト「10周年記念コンピレーション」(98) ジャッキー・マクシーズ・ペンタングル「パス・アヴァント」(99)&「アット・ザ・リトル・シアター」(2000) ニッケル・クリーク「ディス・サイド」(2002) ナタリー・マーチャント「ザ・ハウス・カーペンターズ・ドーター」(2003) ●17: ジュディ・コリンズ「ウィンド・ビニース・マイ・ウィングス」(92) ドロップキック・マーフィーズ「ザ・ギャングズ・オール・ヒア」(99)&「ライヴ・オン・セント・パトリックス・デイ」(2002) ドーナル・ハインリー「ゴースト・フィドル・スイート」(2000) セヴン・ネイションズ「パレス・シアター」(2001) Doc Watson / Jean Ritchie / At Folk City 輸入盤 【CD】 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010/03/14 10:47:18 PM
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