カテゴリ:90年代男性ソロ
素性もまったく知らないというのに「ステップダンスを踊りながらフィドルを弾くカナダ人」との文句に釣られて買ってしまったあ! だってフィドラー兼ステップダンサーのカナダ人って、知ってるだけでもダン・ステイシー(セブン・ネイションズ)、ローズ・マッケンジー(コッターズ)、ジョン・ピラツキ(トレッドの一員としてもうすぐ来日公演)、アシュレイ・マクアイザック… みんなフィドルも良ければ脚捌きもかっちょいいんだもの。 とくにダンとジョンは生で見たら惚れますよ。忘れかけていたあの頃の甘酸っぱい感覚がよみがえりますよ。 そんな状態だから、たとえ収録曲が明かされてなかろうが「スタジオ盤じゃステップダンスってのは意味ないのでは?」と疑問の声が飛んでこようが買いたくなっちゃうのだ。 リチャード・ウッドはプリンス・エドワード島の出でダンスは7歳、フィドルは11歳でスタート。 「ファイアー・ダンス」は4作目で、リチャードはこの時23歳くらい。 チーフタンズのマーティン・フェイの代役としてツアーに同行したことがあるそうで、日本にも来たみたい。 ひょっとしたら彼のパフォーマンスを見たことがある人もいるんじゃないかな。 若いながらもそれなりにキャリアは積んでいるようです。 てかチーフタンズってカナダ人フィドラー兼ステップダンサーが好きなのだろうか。今はジョンが同行してるし。 リチャードのフィドルは意外と滑らかな音色です。 まあセクシーって意味での艶やかさとは違うんだけど、音がまろやかでスッとしていてどこか折り目正しい感じ。 中~高音弦を頻繁に使っているんだけど、いくら高音になってもちっとも耳障りにならない。 解説文を読む限りではやんちゃ小僧っぽい感触を想像していたんだけど、全然そうではなく濁りはないしリズムの取り方、音の伸ばし方等々清く正しく弾いてる感じだね。 バックのギター、ベース、ドラム、鍵盤類がちょうどいい塩梅のグルーブを生み出していて単なるフィドル至上主義にはなっていないのもグッド。 ロック的なリズムがあるからフィドルの音色を楽しめると同時に楽曲そのものの雰囲気も堪能できるんじゃないかな。 10の出だしなんて三頭政治時代のレインボーっぽいよ。 勝手な想像だけど彼、プライベートではパンクとかR&Bとかディスコ(って今でもあるんだろうか)とか、伝統音楽に限らず若者向けの音楽を聴いていそうです。 なんかね、聴いてるとそういうものがごくごく微量に感じ取れる気がするんだ。 それからハード・ロックもバックボーンにありそうだなあ。上に書いたレインボーの件を考慮しなくてもね。 最後の11だってエレキギターが暴れてるしな。 なお曲によってはリールとかストラスペイだとか書いてあったけど飛ばしちゃった。うはは。 私ら倭人としては非常に気になるタイトルがつけられた8は弦楽隊を加えた美しいエア。 「きむら」ってなんなんだ!? 誰なんだ!? 来日時にお世話になった日本人スタッフの名前とか? その次の9は一転してテンポが速くなり、タイトルどおりフィドルが燃えているスリリングな曲。 これは実にかっこいいです! ライブで演奏したら絶対に踊りだしたくなります! 今こうやって執筆している最中でも体が動き出してるもんね。 是非とも生ライブを見てみたいっす。 彼のダンスを見て興奮したいぞ! フィドラーのソロとしつつもあからさまにフィドラーのソロではない、バンドとして見事にまとまってるアルバム。 <今日の私> 本日は代官山までLAU(らうー)のライブに行ってきました。 ヘドバンしながらアコーディオンを弾く人を見たのは生まれて初めてです。 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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