カテゴリ:70年代男性グループ
ご存じリンディスファーンの分家、ジャック・ザ・ラッドの1作目。 ビリー・ミッチェル以外の3人が元リンディスファーンとなっています。 曲作りの中心となっているのはビリーとロッド・クレメンツ。 あとサイモン・カウが2曲、トラッドもあり。 続く2作目ではボトムが非常にグルーヴィーなエレクトリック・トラッドをかますことになる少年ジャックですが、本作ではまだ軽め。 軽快なタッチのカントリー・ロックってとこかな。 炭鉱ごっこをしている写真がブックレットに残されていることやビリーのお気に入り女優がミニーマウスだったりすること、そしてサイモンの歌声がいつ聴いてもバカっぽいことなどから推測するに、彼らはお笑い道も極めようとしていたのではないかと。 スティーライ・スパンでは重厚な歌唱を響かせているマディ・プライアですら彼らと一緒に歌うとコミックバンドっぽくなってしまうんだもの。 そんなことを思いながらクレジットを眺めていたら、コミック要素はサイモンが担っていることが判明。 くすっと笑いそうになってしまった2曲はどちらもサイモン作だったという…。 ジャケで言うと上段の長髪+髭ね。 ちなみにその隣がビリー、下段は眼鏡がレイ・レイドローでフィドルがロッドだよ。 コミックバンド疑惑をぶち上げてみましたがそれはサイモン作品のみを聴いてのことでして、全体的にはそうでもないです。 楽しいことは確かだけど常に笑いを取りに行っているわけではないってことでよろしく頼みますね。 メインで歌っているのは1にビリーで2にロッド。 ビリーは2作目以降もずっとバンドに在籍していてリードをとることもしょっちゅう。 本作限りで脱退するロッドの歌声にはサイモンのようなバカっぽさもビリーのようなハリもないんだけど、適度な湿り気がサウンドに潤いを与えてくれていると思うんだよね。自身の弾くフィドルも含めて。 担当楽器のクレジットが載っていなかったので公式から引っ張ってきましたが、それでも不完全だったんで聴き取れる限りで追記しました。 バンジョーとマンドリンは確実、ホーンやホイッスルも入っていますね(このふたつは誰が演奏してるのかわからんでした)。 ゲストには先述のマディさんと名うてのセッションプレーヤーであるトミー・アイアーがいます。 コンサーティーナを弾いているジミー・ライトソンについては知らないから触れないでおきましょう。 シンガーのマディさんはともかくとして鍵盤も蛇腹もそれほど主張していないかも。 12以降はボーナス。 ロッド作品が2つに終盤でホラー路線に乗りかかるトラッドが1つ。 あ、本編のメドレーのも含めトラッドはどちらもインストです。 10はハンドクラップの取り入れ方がかっこよすぎだってば。 パッと聴きは軽いんだけど、単純にライトなだけとは言い難いのはギターがソリッドだからかもしれないなあ。 このバンドね、エレキギターの登場頻度が結構高いんだ。 ああ。気が付けばゲストの2人も含めてなんて高い団塊世代率。 http://www.jollybeggars.co.uk/jtl/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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