カテゴリ:2000年代男女混合グループ
70年代中頃にロリで田舎っぺで胸キュンな古楽フォークをぶちかましてくれていたストーン・エンジェル。 驚くことに彼らは2000年代に入ってからアルバムをリリースしてまして。本作はその新生ストーン・エンジェルの3作目です。現時点では最新作ね。 版元はおなじみキッシング・スペルだからお店でも探し出しやすいよ。 オリジナル・メンバーで残っているのはジョアン・ソウル(旧姓バートル)とケン・ソウルのみ。 ジョアンは少なめに見積もっても50歳には到達しているだろうから、かつてのようにジョアンちゃんなんて呼ぶのはさすがに厳しいです。マダム・ジョアンだな。ロマンス・グレー化している旦那はナイスミドル・ケンだな。 風貌こそマダム&ナイスミドルになっていますが、歌声はそれほど変わっていません。かわいいロリ風ヴォイスも穏やかなかっぺヴォイスも健在です。 この2人の歌声が聴こえてくると「おおっ! ストーン・エンジェルだー♪」と嬉しくなるし、マダムが吹くリコーダーやクルムホルンが登場してくるとさらに興奮していまうんだよね。 曲作りの面でも大活躍のマダムは歌声のトーンがあまり変わっていません。50歳前後(推測)にしてはかなりかわいい声してるし安定感がずいぶんと増してる。高音部もブレてないんだ。 ロビン・フッドに代表される伝説の人物を題材に取った曲が中心で、中には900年も前の曲やヘンリー8世の曲もあります。 トラッドもいくつか取り上げていて、“グリーンスリーヴス”なんて超定番も。 その10はインストで、「モリス・オン」(72年)のバージョンを参考にしているのかなと思えるアコーディオンを軸にしたアレンジがなされています。 7はナイスミドルのリードで進行する無伴奏歌唱。 「ジャングルブック」の作者による詩にヤング・トラディションで知られるピーター・ベラミーが曲を付けたこの歌、いい具合に重厚でめっちゃ好きだな~。 15世紀の詩を使っている13もいいなあ。 これもナイスミドルのリード+みんなのコーラス…なんか私の好みってワンパターンかも。 技術が進歩した結果、コンピューターを通さないと絶対に出せそうもない音も聴こえてきています。 シンフォ・ロック?とか産業ロック寄りのプログレ?なんて思った瞬間も多かったしね。 曲の旋律はちょびっと切なげタイプかほのぼのタイプがほとんど。 一部に導入されている朗読も本作の荘厳な雰囲気を盛りたてていますねぇ。 全体的にマダム作品は宗教音楽っぽいのが多いかな。単独でアカペラを披露している14なんてどこの讃美歌だよって感じで気品溢れてますよ。 現役ってだけでも驚きなのに公式サイトまで存在してた。 8月にレコーディングに入るらしいよ。これは期待しちゃうね! http://www.stone-angel.co.uk/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011/07/14 08:04:16 PM
コメント(0) | コメントを書く
[2000年代男女混合グループ] カテゴリの最新記事
|
|