- Intro: Ductia
- The Barley Straw
- What If A Day (Thos. Campion)
- The Loyal Lover
- Entracte: Stones In My Passway (Robert Johnson)
- Idumea (C. Wesley/A. Davidson/Eccles)
- The Husbandman And The Servingman
- The Rolling Of The Stones
- The Bitter Withy
- The Banks Of The Nile
- Wondrous Love (rev. Robert Seagrave)
- Medieval Mystery Tour ? a medley including an original tune by Bert Jansch and John Renbourn
- Divertissement: Upon The Bough (words: APH/music: Heather Wood)
- Ratcliff Highway
- The Brisk Young Widow
- Interlude: The Pembroke Unique Ensemble ? ‘Soldiers Three’ played by Dave Swarbrick with Sandy Denny, discreetly on piano
- John Barleycorn
- The Agincourt Carol
- Chicken On A Raft (Cyril Tawney)
- Randy Dandy-O
- Shanties: Fire Maringo/Hanging Johnny/Bring ‘em Down/Haul On The Bowline
- Peter Bellamy (1944.9.8~91.9.24)
- vo, whistle, g, concertina
- Heather Wood (1945.3.31~)
- vo, whistle
- Royston Wood (1935~90.4.8)
- vo, tabour, tambourine
- Dolly Collins (1933.3.6~95.9.22)
- portative organ, instrumental arrangements
- Dave Swarbrick (1941.4.5~)
- fiddle, mandolin
- The Early Music Consort (David Munrow, shawm; Christopher Hogwood, per; Roddy and Adam Skeaping, viols) on ‘What If A Day’ and ‘The Agincourt Carol’
- Dave Calderhead, Hans Fried, Ken Hamer, Roger and Frances Jones Ford, Arthur Knevett, Rod and Danny Stradling
- churus on 21
- produced by Bill Leader (1920s)
イングランドの個性的なシンギング・グループによる3枚目のスタジオ盤にしてラスト作。
CD再発の際にシー・シャンティを集めた67年のEP「チキン・オン・ア・ラフト」からの3曲が追録されています。
好き嫌いがきっぱり分かれそうな甲高い声を持つピーター・ベラミー、基本的に細い声だが低音部は妙なドスが効いているヘザー・ウッド、動物が主人公の童話を朗読するとしたら父親役以外してほしくないロイストン・ウッドの3人によるヤング・トラディションは、個人的には英国民謡界の最重要グループのひとつなのではないかと。
彼らが歌っているトラッドはどれもこれも有名なものばかりで、それは私の頭に少しだけ民謡の知識が入っているからそう思うに過ぎないのか、それともヤング・トラディションに影響されて歌い始めた後進グループがそれなりの数いるからなのか…どうにも後者のような気がするんですよ。つまりヤング・トラディションが歌っていたのを聴いて知った民謡を演奏してますという後進がやたらいるってやつ。
例えば平成生まれを含む若いカナダ人グループのコッターズもヤントラのバージョンを想起せずにはいられない“バイカー・ヒル”をやっているしね。
11や17等の重厚な無伴奏混声重唱を聴くと、ああ、こういうのこそがヤング・トラディションだよなあと思いますね。
ハーモニーが魅力的なグループはたくさんいるけれど、たったの3人(場合によっては2人)でここまで圧が高く迫力ある歌を生み出すのってそう簡単にできることじゃないよ。
何曲かの非アカペラ曲ではドリー・コリンズが器楽のアレンジを手掛けていたり、デイヴィッド・マンロウやスキーピング兄弟らが伴奏を担っているために前2作品よりはるかに古楽色が強いです。
本編ラストとなる18なんてさ、古楽組こぞって参加で本気出しまくりだよ。
完全なる無伴奏でも6のような何百年も前の讃美歌っぽい(ぽい、じゃなくてこれガチで讃美歌だった。。)雰囲気の曲もあることだしね。
完成度の高さで言えば本作が一番なんじゃないかなあ。
これだけのものを作っておきながら翌69年には解散だなんて寂しいや。
そしてロイストンは交通事故死、ピーターは拳銃自殺ですでにこの世にいないのはもっともっと寂しい…。
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