テーマ:社交ダンス(8314)
カテゴリ:映画のはなし
実力派女優3人の演技対決に、見終わったあとどっと疲れが来てしまいました。
全く別の時代に生きる3人の女性の一日が、運命的なつながりを持って展開されて行きます。 1923年ロンドン郊外、作家ヴァージニア・ウルフは「ダロウェイ夫人」を執筆しています。 1951年ロサンゼルス、その「ダロウェイ夫人」を読んでいるローラ・ブラウンは、やさしい夫と息子がいながら現実の自分に絶望しています。 2001年ニューヨーク、作家のリチャードに「ダロウェイ夫人」というニックネームで呼ばれているクラリッサ・ヴォーンは、エイズに冒された彼に献身的につくしています。 「ダロウェイ夫人」を私は読んだことがなかったんですが、この長編小説も映画化されているようですね。 3人とも心のうねりが非常に大きくてそれが「ダロウェイ夫人」というキーワードで結びつき、不思議なシンクロニシティを作り出して行くんです。 たった一日の話しとは思えない重厚感あふれる映画。 たぶんそれは、それぞれを演じる女優さんの実力だと思います。 作家ヴァージニア・ウルフを演じたのは、ニコール・キッドマンだったんですけど、どう見ても全く別人のようで、あとから調べたら特殊メイクだったみたいです。 この作品で第75回アカデミー主演女優賞取ってます。 さらに、鬱気味の主婦ローラ・ブラウンを演じたジュリアン・ムーア、リチャードに尽くす女クラリッサ・ヴォーンを演じたメリル・ストリープを含めた3人に、ベルリン国際映画祭で銀熊賞が贈られました。 見てるだけでこっちまで息が詰まりそうになってくるんですけど、物語がどうのとかそういうのより、『女優さんてすごいな』って別の方向で感心しました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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