テーマ:社交ダンス(8651)
カテゴリ:映画のはなし
白雪姫って、ほんとはとても残酷で怖い話だったんですね。
今日ご紹介する映画は、グリム兄弟の名作童話「白雪姫」を、1812年に発表された原典に忠実に映画化したファンタジー・ホラー。 7人の小人さんとか、助けてくれる王子様なんか出てきやしません。 これらはディズニーの創作だったんですね。 以前、原作を読んだ時あまりの違いにショックを受けた記憶があったんですが、あらためて映像にされるとさらにドロドロした感じでした。 1493年ドイツ。 フレデリック・ホフマン卿と妊娠中の妻リリアナは、森で馬車の事故に合い雪の中に投げ出されて彼女は瀕死の重傷を負います。 オオカミの群れに狙われ、死期を悟った彼女は夫に懇願し、フレデリックは妻の腹をナイフで割いて自らの手で赤ん坊を取り出しました。 肌は雪のように白く、唇は血のように赤く、髪は炭のように黒い白雪姫リリーはこうして生まれます。 ホフマン卿のところに後妻としてやってきたクローディア(シガニー・ウィーバー)は、思ってた通りの魔女で母親の形見の魔法の鏡を持っていました。 シガニー・ウィーバーと言えば、『エイリアン』シリーズですよね。 この魔女も毒リンゴのばあさんになるあたり、ある意味エイリアンですよ。 はっきりいって、白雪姫よりこの人の方が主役ですね。 歌が上手いんですよ。舞踏会ではいつも歌ってました。 でも、9年目にしてやっと授かった男の子を死産でなくしてからはどんどん悪の方向へ進んで行くんです。 弟を使って白雪姫を殺そうとしたり、死んだ息子を蘇らせるために夫も殺そうとします。 この人が王子様なのかなあと思って見てたパリ帰りの医者は魔女の誘惑に負けるし窓から突き落とされて死んでしまうんですよ。 城中の召使いも彼女の毒牙にかかって変な病気になるんですね。 さらに森に逃げた白雪姫が遭遇したのはかわいい七人の小人ではなく、中には身体の小さい人もいましたが、それ以外は普通の体型の鉱夫たちでした。 白雪姫に乱暴しようとしたり、城に突き出して賞金をもらおうと企んだり、魔女ほどじゃないにしても悪です。 しかも白雪姫を殺そうとする魔女の策略で一人ずつ死んで行くんですよ。 ただ一人だけ白雪姫をいつもかばう鉱夫がいて、最後は彼とくっつくみたいな話しで、『え~!王子様は!?』と思ってるうちにテロップが....。 ディズニーには出て来なかった魔女と白雪姫の一騎打ちは、ちょっと白雪姫の株が上がる感じですけど、少年少女が喜ぶ内容じゃないことは確かです。 夢と希望のハッピーエンドをお望みでしたら、こちらのディズニー版がお勧めです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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