テーマ:社交ダンス(8314)
カテゴリ:映画のはなし
初恋の人に思わぬところで再会したら一体何を話すでしょう。
15才だったマイケル(ダフィット・クロス)は学校からの帰宅途中、猩紅熱で気分が悪くなり、偶然通りかかった女性に助けてもらいます。 数週間寝込んだ後、お礼を言うために彼女のアパートを訪ねた彼は、大人の女の魅力に取り憑かれてしまうんですね。 彼女は20才くらい年上の女、市電の車掌をしているハンナ(ケイト・ウィンスレット)という名の美しい人でした。 毎日のようにアパートに通い詰めるマイケルに、ハンナは本を読んでくれるように頼みます。 『オデュッセイア』なんて言う難しい本から、『タンタンの冒険』といったマンガまで。 マイケルは夏休みに1泊の自転車旅行を計画します。 レストランのウェイトレスにお母さんと間違えられたりもしますが、マイケルは全く気に留めません。 同年代の女の子には興味を示さず、彼はハンナの虜でした。 しかしある日、突然彼女がアパートを引き払って姿を消してしまうんですね。 少年がどんなに傷ついたことか。 やがてマイケルは成長し、ハイデルベルグ大学で法律を学ぶようになります。 ゼミの一環として裁判を傍聴しに行くんですが、そこで偶然にもハンナと再会。 ナチスの戦犯として被告人席に座る彼女でした。 物語はすっかり大人になって大学生の娘を持つ弁護士としてのマイケル(レイフ・ファインズ)の回想のような形で進んで行くんですが、実にいい映画でした。 彼女は非常に誇り高い人だったんですね。責任感も強く、平和な時代ならきっとすばらしいキャリア・ウーマンになっていたことでしょう。 『愛を読むひと』(The Reader)は、スティーブン・ダルドリー監督による2008年アメリカ・ドイツ合作映画です。 原作はベルンハルト・シュリンクのベストセラー小説『朗読者』。 第81回アカデミー賞では作品賞を含む5部門にノミネートされ、ケイト・ウィンスレットが主演女優賞を受賞しています。 ケイト・ウィンスレットと言うと、『タイタニック』が真っ先に浮かびますが、私が好きで何度も見ているのはそれよりも『いつか晴れた日に』の方で、この映画もお勧めですよ。 個人的にはレイフ・ファインズの大ファンなのでそちらが目当てで見たんですが、若いマイケルを演じた青年もとても良かったですね。 予告編はこちらからどうぞ。 愛を読むひとお気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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