テーマ:社交ダンス(8315)
カテゴリ:映画のはなし
どん底から這い上がって世界のテッペンを取る。
今日ご紹介する映画は、これぞまさしく男の夢と言った感じのスポ根もの、しかも実話です。 マサチューセッツ州の労働者の街ローウェル。 兄のディッキー・エクランド(クリスチャン・ベール)は、かつては実力派ボクサーとして活躍し、明るい性格から街の人気者でした。 テレビの取材を受けすっかりいい気分でしたが、実は麻薬中毒者のリアルな姿を追うドキュメンタリー番組だったんです。 今は父親違いの弟ミッキー・ウォード(マーク・ウォールバーグ)のトレーナーをしていますが、あまりまじめに仕事をしているとは言えず、麻薬に溺れる毎日。 この兄弟の他にも腹違いの姉妹たちがぞろぞろいて、仕切っているのは母親のアリス(メリッサ・レオ)、ミッキーのマネージャーも務めています。 しかし金儲けに走って噛ませ犬的なカードしか組まないため、ミッキーは全く勝てないボクサー生活を送っていました。 ある日、バーで働くシャーリーン(エイミー・アダムス)とつき合い始めたミッキーに転機が訪れます。 彼女は将来を有望視されていた走り高跳びの選手だったのにアルコール依存でドロップアウトしたんですね。ミッキーにはそんな思いをさせたくないと、献身的にサポートするんです。 兄のディッキーが窃盗で逮捕されたのを期に、父親の勧めに従いファミリー・ビジネスから足を洗ってミッキーは新しい生活に入りました。 新トレーナーの訓練メニューでブヨブヨだった身体も見る見るうちに引き締まって行きます。 マネージャーをおろされた母親が娘たちを引き連れてシャーリーンの家に押し掛けてきますが、ミッキーの決意は固いんです。 そして好カードに恵まれ、連勝が続き、ついに世界タイトルマッチへの挑戦が決定。 刑務所でこの様子を見ていたディッキーは、『弟を育てたのはオレだ。』と鼻高々です。 しかし出所した彼に居場所はありませんでした。 ミッキーは兄を拒絶。 もうだれもディッキーを必要としていなかったんです。再び麻薬に溺れそうになりますが、兄貴も意地を見せるんですね。 彼は本当に弟思いでボクシングが大好きだったんです。 ミッキーにもその思いは通じ、兄弟は再び世界に向けて走り始めます。 実話だし予告編も特集番組も見てしまっていて結末は知っていたんですが、それでも心が熱くなりますね。 最後に本物の二人の様子が映るんですけど、兄役のクリスチャン・ベールがあんまり本物にソックリで驚きました。 『ザ・ファイター』(原題: The Fighter)は、デヴィッド・O・ラッセル監督による2010年のアメリカ映画。 第83回アカデミー賞で助演男優賞(クリスチャン・ベール)、助演女優賞(メリッサ・レオ)の2冠を獲得しました。 公式サイトはこちら。 ザ・ファイターお気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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