巨大な高潮アクア・ラグナが近付く中、海列車パッフィングトム号は世界政府の司法施設エニエス・ロビーへ向かっていました。

列車に乗っていたのは恐ろしく強いCP９のメンバー４人と海軍や役人たち、護送されているのはニコ・ロビンとフランキー、そしてウソップです。

これはウォーターセブン編（１）に続く第248話から263話までのお話です。





８年前、海列車を開発した世界一の船大工トムさんが政府の陰謀でエニエス・ロビーへ連行されました。

彼が世界を滅ぼすと言われる古代兵器プルトンの設計図を持っていたからです。

トムさんには二人の若い弟子がいて、一人がウォーターセブン市長のアイスバーグさん、そしてもう一人はトムさんを護送中の海列車に戦いを挑んで死んだとされるカティ・フラム。

設計図を手に入れられなかった世界政府はCP９を使ってその行方を探らせ、死んだとされるカティ・フラムがサイボーグ・フランキーとして生き延びていて彼が設計図のありかを知っていることを突き止めました。

CP９がフランキーを橋の下の倉庫で捕らえた時、居合わせたウソップもついでに連行され、そこに置いてあったゴーイングメリー号は荒波の中に打ち捨てられてしまいます。

フランキーって一家を率いる悪の親玉みたいでしたが、涙もろくて真っ直ぐな性格の本当はいい奴みたいです。



泣ける話しを聞かされると、どこからかピンクのギターを取り出して歌います。

『ほろり仲間慕情』

クロールで泳いでいたカエルは横綱という名前のトムさんのペットで、泳ぎを教えたのはフランキーでした。

ニコ・ロビン奪回にアイスバーグ邸に向かったルフィーとゾロはそこでCP９たちにやっつけられてしまい、火を放たれた屋敷からチョッパーが必死にアイスバーグさんと職長パウリを救出します。


　

意識を取り戻したアイスバーグさんはナミにだけニコ・ロビンの本当の意志を語りました。

彼女は幼い頃、世界政府の総攻撃『バスターコール』によって島に住む全ての親族を一瞬にして失ったこと、そしてそのバスターコールが今再び麦わら海賊団に向けて発令されようとしていること、それを逃れるため、自分を除く６人の仲間を救う条件で古代兵器の設計図奪取に加担していること。



アイスバーグさん暗殺事件の真犯人が麦わら海賊団ではないことを知った職人たちが投げ飛ばされて行方不明のルフィーとゾロの探索を手伝ってくれますが、アクアラグナはますます猛威を振るいます。

チョッパーが職人たちを先導して嵐の仲、大声で叫びます。

『ルフィー！　サンジー！　ゾロー！　どこだー！』

そして小さい声で

『ウソップー、帰って来てくれー。』

職人たちがそれをすっかり真似するのが面白いです。ウソップは今のところ仲間ではないことになっていますからね。



ようやく見つかってナミから話を聞いたルフィーはすぐに海列車を追いかけようとしますが、あいにくパッフィングトム１台しか海列車はなく、悪天候の中船を出すのは不可能と職人たちが口を揃えます。

そんな中、『死ぬ覚悟があるんなら』と試作段階で作った暴走特急ロケットマンをトムのところで一緒に働いていたココロさんが運転してくれることに。




アイスバーグさんが先回りして整備してくれていました。

ルフィー、ゾロ、ナミ、チョッパーの麦わら一味に加え、フランキー一家の面々も親分を救いたいと乗り込んできます。いつのまにかパウリを含めたガレーラカンパニーの職長たちも乗っていました。

荒波を乗り越え暴走特急は出撃します。

波を切り裂くゾロの剣さばきがすごいですね。一緒に乗ってたガレーラやフランキーの手下たちが感服して真似するんです。

『羅生門！』とか。



一方別行動をとってパッフィングトムに乗り込んでいたサンジはフランキーとソゲキング（変装したウソップ）と大暴れ。

ついにロビン奪回に成功するかに見えましたが、ロビンの意志は固く再びCP９のもとへ。

CP９の一人がドアドアの実の能力者で、ドラエモンのどこでもドアみたいな技が使えるんですね。これは有利です。しかもめちゃ強いし。

そして列車はついにエニエス・ロビーへと到着します。

世界を滅ぼすほどの威力を持つ古代兵器プルトンの設計図を持つフランキー、そしてその兵器の仕様を読み解く力を持つ考古学者ニコ・ロビン。二つのカギは揃いました。

世界政府の思惑は成功するのか、ルフィーたちはそれを阻止しロビンたちを脱出不能の島から救い出すことができるのか。

海列車が最初に走った日の回想シーンは，感動的でした。

続きが楽しみです。