テーマ:社交ダンス(8417)
カテゴリ:アートのはなし
世界三大美術館の一つと言われるエルミタージュ美術館。
ロシアはいつ行けるかの保証もないので是非その展示会には行きたかったんですが、今回はまだ見ていないうちに会場が東京から名古屋に移っていました。 試合の後、長良川鉄道の運転手さんのがんばりもあって行くことが出来たんです。 大エルミタージュ美術館展(名古屋)『大』が付いてますから、普通のエルミタージュ美術館展とはちょっと違うぞという主催者側の気合いが感じられますね。 300万点を超える所蔵作品の中から選りすぐりの89点を展示し、東京、名古屋、京都と巡回することになっているそうです。 名古屋駅のコインロッカーに荷物を預けて地下鉄で一駅、こちら初めて訪れた名古屋市美術館です。 サブタイトルになっている『世紀の顔・西欧絵画の400年』が示す通り、16世紀のルネッサンスから20世紀のアバンギャルドまで、その時代を代表するようなすごい作品ばかりでした。 まず最初が16世紀のイタリア絵画。 ヴェネチア展ですら展示してなかったティツィアーノの作品がありました。 さすがエカテリーナ2世。 このコーナーで一番目を引いたのはチケットに使われているバルトロメオ・スケドーニの『風景の中のクピド』。 すぐ隣に同じ子供のモデルを使ったと思われる『聖家族と洗礼車ヨハネ』があったんですが、表情はこっちの方がずっと魅力的です。 続いて17世紀、私の大好きなオランダ黄金時代の絵画。 レンブラントが自分の母親を描いたんじゃないかと言われる『老婦人の肖像』がありました。 動きのある寓意で有名なヤンステーンの『結婚の契約』、風景画のライスダールの『海岸』、そしてウィレム・クラースゾーン・へダの静物画『蟹のある食卓』と目を引く作品が目白押し。 ルーベンスの『虹のある風景』(1632頃-1635)はとてもきれいでしたね。 ヴァン・ダイクの『自画像』は初めて見たんですが、男前なのでつい絵はがきを買って来てしまいました。 18世紀のフランス絵画には廃墟や古代建築物のある風景を得意とするユベール・ロベールの絵や、ブーシェのちょっと小憎たらしい顔の天使の絵がありました。 『ブーシェは家にもあるよ。』 というと大将は驚いた様子で、『えー! どこに?』と言います。 お風呂から出たところに飾ってあるこの絵、大将は気にしてなかったみたい。 ブーシェ『狩りから帰るダイアナ』 19世紀に入るとドラクロワ、コロー、ルノワール、モネ、セザンヌといったおなじみの画家たちの絵画が並び、続いて20世紀マティスやピカソ、ルソーへと時代は移って行きます。 今回の展示会の一番の目玉はマティスの最高傑作の一つといわれる『赤い部屋(赤のハーモニー)』とのこと。 私はあんまりこれ系の趣味はなくて、この展示会で一番気に入ったのは下の絵でした。 クロード=ジョゼフ・ヴェルネ『パレルモ港の入り口,月夜』(1789年) 実物はもっと月や手前の炎に現実味があって、吸い込まれるような魅力がありました。 ユベール・ロベールと同じ18世紀の作品です。描いたのはフランス革命の年ですね。 名古屋では9月30日まで見られます。その後10月10日から京都会場へ。 こちら京都のサイトです。 大エルミタージュ美術館展(京都)お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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