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2012/12/17
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テーマ:社交ダンス(8306)
カテゴリ:映画のはなし
久々にインパクトの強い映画を見ました。

映画の始まりは普通、オープニング曲が流れますよね。

でもこの映画は真っ黒な背景の隅っこに小さな文字が浮かび上がっては消え、それも無音の状態が続いて返って緊迫感を増すんです。

次第に右半分に雪が舞い始めます。

更に無音状態は続く…。

一体何が始まるんだろう。

ボリュームが小さすぎるのかとどんどん上げて行くと突然最初のセルフが響き渡ります。

『ブタの真似しろよ。』

ホラーは苦手ですが、これは単なるホラーではありません。

雪の結晶のように冷たく繊細で美しい初恋の物語りです。



ストックホルムの気温は今日も氷点下。長い夜の真っ白な街に事件は起こりました。

オスカーは12歳。透き通るような肌の金髪の男の子です。

学校ではいつもいじめを受けていました。友達はいません。

親は別居していて、母親と二人暮らし。

夜になると中庭の木に向かってナイフをつきたてその鬱憤を晴らしていました。

ある夜、エリという名の不思議な少女に出会います。

彼女は薄着でジャングルジムの上に立ち、寒さを感じないと言います。

『年はいくつ?』

『だいたい12歳くらい。』

エリはオスカーの隣の家に最近越して来た少女でした。





彼女は学校にも行かず、夜になると中庭に姿を見せます。

孤独だったオスカーの生活に変化が生まれました。彼女に勇気をもらうんですね。

『やられたらやりかえすんだよ。』

オスカーはついに、いじめられっぱなしではなくなりました。

壁越しにモールス信号で話すようになった二人、オスカーは次第にエリに恋心を抱くようになっていきます。

しかし彼女は、ただの12歳の少女ではなかったんですね。

このところ巷を騒がせていた猟奇的な殺人事件や失踪事件はすべて彼女が関係していました。

血が無くては生きて行けないヴァンパイヤだったんです。



映画の中では分からなかったんですが、エリと同居していた父親という人、ホントの父親ではないでしょうね。

タイトルが意図するところでは、彼女の方が明らかに年上なはずでし、彼女のために身も心も捧げて、殺人のリスクを冒してまで血を集めて来る、まるで奴隷です。

ひょっとするとオスカーの将来を暗示しているのかな。

オスカーの父親も、周りに何もない雪原に一人で住んでいて、ちょっと普通じゃない感じでした。どうも同性愛者っぽい雰囲気。

原作者のヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストさんはよほど父親に対して特別な感情を持っていたのかもしれません。



オスカー少年役のカーレ・ヘーデブラント少年は、『小さな恋のメロディ』のマーク・レスターを彷彿させます。

不気味に美しいエリ役のリーナ・レアンデション、最後のシーンで見せる大きな目が忘れられません。

残酷でゾっとするほど気分爽快な終わり方ですよ。

『ぼくのエリ 200歳の少女』(原題:Låt den rätte komma in、英: Let the Right One In)は、2008年のスウェーデン映画。トーマス・アルフレッドソン監督作品です。

原作はヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストの『モールス』。この映画の脚本も担当しています。スウェーデンのスティーブン・キングと言われてるそうです。

エンディングに流れる音楽もいいんですよ。悲し気なワルツで。


予告編はこちらです。

ぼくのエリ 200歳の少女









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Last updated  2012/12/18 08:40:17 AM
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