テーマ:社交ダンス(8315)
カテゴリ:映画のはなし
勝ち組・負け組という言葉が飛交っていた時期がありました。
アメリカは世界的に見て超富裕層の人数が圧倒的に多く、貧富の差の二極化が加速しているようです。 自分たちが払っている莫大な税金が貧困層に注ぎ込まれるのに不満を抱く富裕層の話しをTVの特集番組でやっていました。 出来ることなら自分たちの稼いだお金を自分たちのためだけに使いたい。 そう思った富裕層が将来的に貧困層とは隔離されたコロニーに住みたいと考えるのもあり得そうな話しです。 今日ご紹介する映画は、超富裕層だけが地球を離れ、スペースコロニー『エリジウム』で快適な暮らしを送る近未来を描いています。 2154年、地球は大気汚染と人口増加で荒廃していました。 スラム化した街で生まれた貧しい人々は、劣悪な環境での労働を強いられ、ロボットによって監視されています。 一方、宇宙に浮かぶスペースコロニー『エリジウム』に暮らす富裕層の人々は、管理されたクリーンで快適な環境のもと高度な医療技術によって守られていました。 アーマダイン社はエリジウムを設計した会社で、監視用ロボットなどの製作にも当たっています。 マックス(マット・デイモン)は空に浮かぶエリジムに憧れながら育ち、一度は悪に手を染めたものの更生してアーマダイン社の工員として働いていました。 しかし上司の無理な命令で危険な作業を強いられ、過って大量の放射線を浴びてしまいます。 余命5日。しかも何の保障もなく会社は使えなくなった彼を首にします。 マックスは諦めきれませんでした。 エリジウムで再生医療を受けるため密航を企てるんです。 昔の仕事仲間、闇商人スパイダーと取引をします。 ロボットにも勝てるボディスーツをある条件のもと手術で装着。 その条件とは地上にやって来たエリジウムの住人を襲撃してパスワードなどの脳内情報を奪うという危険なものでした。 ターゲットにしたのはアーマダイン社のCEO。 当然警戒厳重ですから襲撃は高いリスクがありました。 それだけではなく彼の頭の中にはエリジウムを転覆させるほどの思いもよらない情報が入っていたんです。 エリジウム防衛庁長官デラコート(ジョディ・フォスター)は、情報を取り返すべく残虐な地上傭兵クルーガーにマックスを捕らえるよう指令を送ります。 マックスはエリジウムでどんな活躍をするのか。 乞うご期待です。 再生医療技術は凄いものでしたよ。 認証が済むと全身スキャンでたちどころに悪い所を割り出し、たとえ顔半分が吹っ飛んでても元のきれいな状態に戻してくれるんです。 こんな技術が確立したらもう病気や怪我なんて全く怖くないですね。 宇宙空間に浮かぶスペースコロニーとの往復は空飛ぶタクシーみたいな小型船で、現在のような大型ロケットがいらなくなっています。 その割には相変わらず戦闘は銃だし、情報収集はノートパソコンのキーボード打ってる辺りが何か発想の限界を感じさせました。 エリジウム自体も1970年代に設計されたスペースコロニーで、今から140年後なんだからもう少し何とかならないのかなあと思ってしまいましたね。 でもストーリー展開は面白かったですよ。 『エリジウム』(Elysium)は、ニール・ブロムカンプ監督・脚本による2013年のアメリカ映画です。 映画の後の特典映像も見たんですが、ジョディ・フォスターが長い女優人生で初めての『ある演技』をしたと語っていました。 周りの人たちが驚愕するほど真に迫った演技だったようですよ。 監督は第9地区の監督で、そういえばあの映画もエイリアンと人間の二極化問題でしたね。 南アフリカ生まれの監督にとって、人種差別的な状況が常に気になるポイントなのかもしれません。 第9地区でエビちゃんに変身して行く味噌っかすヴィカスのシャールト・コプリーがクルーガー役を演じていい味出してました。 公式サイトはこちらです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014/05/21 08:22:22 AM
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