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2021年12月20日、63年ぶりに日本の誕生石が改定されたそうです。
調べてみると誕生石は国によって違うようです。 日本の誕生石はアメリカのものをベースに1958年に選定されました。 サンゴやヒスイは日本独自だそうです。
そもそも誰がこういったことを決めているのか、どんな歴史があるのか全く知らずにいましたが、今回の改定に関わっているのは、全国宝石卸商協同組合、日本ジュエリー協会、山梨県水晶宝飾協同組合だそうです。 どうして1月はガーネットだけなのに12月は4個もあるのか、いろんな疑問が湧いてきます。 起源については諸説あって、有名なのは旧約聖書に記載された12種類の宝石とのこと。 商業的に確立させたのは1912年のアメリカが最初で他国が追随したようです。 国によって多少違うんですが、フランスはルビーが3月で7月はカーネリアンになっていました。 日本で新たに追加された誕生石は、自分が宝石にあまり興味がないせいもありますが、知らない石が多いです。 2月に追加されたクリソベリルキャッツアイ(通称キャッツアイ・猫目石)は、クリソベリル(金緑石:BeAl2O4)の中でも縦に一筋の光が見られる希少な石なのだそうです。 3月のブラッドストーンは緑泥石を含む水晶(SiO2)で、酸化鉄の赤い斑点が飛び散って血のように見えるのが特徴。古くは兵士のお守りとして用いられていたようです。 アイオライトは日本では菫青石(きんせいせき)と呼ばれるすみれ色の石で、桜石の親戚でもあります。 見る角度によって色が変わるケイ酸塩鉱物(Mg2Al3(AlSi5O18))だそうです。 4月のモルガナイトは1991年にJ・P・モルガンという人が発見したケイ酸塩鉱物(Be3Al2Si6O18)で、『ローズ・ベリル』とか『ピンクアクアマリン』とも呼ばれています。 6月のアレキサンドライトはクリソベリル(金緑石:BeAl2O4)の一種で、太陽光では緑、人工的な光では赤と色が変わる珍しい石としてロシア皇帝に献上されました。その日が皇太子アレキサンドル2世の誕生日だったのでこの名がついたとか。 7月のスフェーンは、くさびを表すギリシャ語スフェノス(sphenos)が由来だそうです。チタンを含むケイ酸塩鉱物の一種(CaTiSiO5)で、チタナイトとも呼ばれます。光を当てた時の輝きはダイヤモンドを凌ぐとのこと。 8月のスピネルの結晶は先が尖った形になることが多く、ギリシャ語の Spina (トゲ)に由来した名前がつきました。尖晶石(せんしょうせき)とも呼ばれる酸化鉱物(MgAl2O4)です。 9月に追加されたクンツァイトは1902年にアメリカで発見され、宝石学者クンツ博士の名前がつけられたそうです。リチウムを主成分としたケイ酸塩鉱物の一種(LiAlSi2O6)で、ピンクが多いようです。 12月のタンザナイトは名前から想像する通り、タンザニアで1967年に発見された青く透明なゾイサイトの一種(CaAl3(SiO4)3(OH))です。ニューヨークのティファニー社が命名したとのこと。 最後にジルコンですが、無色透明のものはダイヤモンドの代用品として愛用されることが多いですが、カラーバリエーションが豊富で和名をヒヤシンス石と言います。成分はZrSiO4で、これもケイ酸塩鉱物の一種。 ケイ酸塩鉱物というのは、地殻中に一番多く存在するSi(ケイ素/シリコン)とO(酸素)に金属成分がくっついた石のことで、平たく言えばありふれた素材です。 皆さんの家の窓ガラスもケイ酸塩鉱物から作られているんですよ。 素材は平凡でも、地下深くで熱せられたり圧縮されたりして長い年月をかけていろんな成分がくっ付き、キラキラの結晶に成長すると宝石になるんですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022/07/15 07:23:13 PM
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