カテゴリ:アート
「迷宮」という言葉に誘われて出かけました。2001年に亡 くなった砂盃(いさはい)富男という人のコレクションだそう ですが、ほとんどが版画。そして、ほとんどすべてが前衛的な 作品。特に地下のコーナーの外国人の作品、ピカソやミロもあ りましたが、大部分が知らない画家、初めから難解な版画で「ウ ~ン」と頭を抱えてしまいました。 日本人のコーナーになって、ようやく知っている画家の作品が 出てきました。赤瀬川源平の超芸術トマソンの写真「四谷階段」 まであるではないですか。 草間彌生のオブジェもありました。昨日の東京国立近代美術館 でも、あの無数の男性の象徴を見たばかり。二日連続で見てし まうとちょっと「ウヘィ」です。 そんな中で、きらりと印象に残った作品が、秀島由己男という 画家の「われらにさきかけてきたりしもの」という版画。ヨー ロッパの都会の光景。古びたビルの窓はみな、ペンギンの頭の 形をしています。歩いている人を見るとみな鳥の頭です。そこ にシルエットのように大きな鳥が飛んでいます。こういう幻想 的な絵は大好きです。この展覧会のテーマ「迷宮」にいちばん ぴったりな作品でした。ふとこの街に紛れ込んでみたくなります。 秀島由己男、今後、要チェックです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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