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つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

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2007年02月19日
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カテゴリ:アート
都路華香.jpg

「みやこじ・はなか」と読むのだとばかり思っていたら「つじ・
かこう」と読むのだと知った。

美術館の一階の半分は大観の「生々流転」の展示スペースに
取られてしまい、前期後期と分けての展覧会になったのだろう。

東京展は、この達磨のチラシのせいで人気が今ひとつだが、私
はこの達磨、好きだ。隣に展示してあった「寿仙図」もいい。
マンガのようなとぼけた絵は親近感に溢れている。

白鷺城もいい。下部の白いもやもやは帝展に出展した際に塗り
つけられた墨を隠したもの。なるほど、それで上下に切られた
ため、揮毫が2箇所あるのか。

初期の作品では「水底遊魚」がいい。六曲一双の屏風の左隻は、
「海底」、右隻は「湖底(あるいは川底)」となっている。双方
とも左上に岸壁になっている同じような構図。海水魚と淡水魚
が泳ぎ、水中植物がそよぐ。かすれたブルーの色調で幻想的な
絵だ。

やはり、初期の六曲一双の屏風「濤声」。鮮やかな金屏風の金色
にはじかれた青い絵の具の波。白い波しぶきが飛び、いきなり
黒い大鷲が現れてびっくり。

あまりにも画風が変わっていくので、真面目さを大切にする日
本画壇では、高い評価がなされなかったのかもしれないと勝手
に思う。






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最終更新日  2007年02月19日 20時05分20秒
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