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つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

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2007年10月08日
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カテゴリ:アート
ベルト・モリゾを記憶したのは、何年か前に東京都美術館で行
われたマルモッタン美術館展だった。あの展覧会も、ほとんど
モリゾの作品ばかりだったと思う。階段を上った先にあった部
屋がすべてモリゾの作品で、特に「桜の木」の大作が印象に残
っている。桜井幸子が、ベルト・モリゾを追ったドキュメンタ
リーも放映されたのを覚えている。(桜井幸子は「高校教師」以
来のファンなので)

それから、やはり都美で開かれた今年のオルセー展だ。ここで
は、モリゾの作品よりも、マネの描いた肖像画「すみれのブー
ケをつけたベルト・モリゾ」が圧倒的に強烈な印象を残している。

さて、今回のベルト・モリゾ展。娘ジュリーの成長を追った作
品が多い。オルセー展での表現を借りれば、ベルト・モリゾの
「親密な時間」という言葉でひとくくりにできると思う。

だから、どの絵からも愛情に溢れた優しい雰囲気で満たされて
いる。どの絵も明るい光に満ち溢れており、大まかなタッチも
心地よい。

ベルト・モリゾは8回開かれた印象派の展覧会に、ジュリー出
産の年を除いた7回も出展して、この展覧会の運営に奔走した
こと。女性の職業画家など考えられなかったこと。そんなこと
を知ると、絵の柔らかさや優しさからは考えられないほど、彼
女は「強い女性」だったのだろうと想像する。

今回もマルモッタン展に出ていた「桜の木」と同じ構図の作品
が出展されていたが、思いのほか小さく、マルモッタン展で見
た時ほどの感激はなかった。

寓話または乳母と赤ちゃん.jpg

今回のお気に入りは、「寓話または乳母と赤ちゃん」。乳母の青
い服がきらめいている。画面に差し込む光が心地よく、印象派
の魅力がいっぱい。





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最終更新日  2007年10月11日 05時46分08秒
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