カテゴリ:アート
今回の常設展。2階の浮世絵コーナー。やはり、ぐっと惹かれ るのは、鈴木春信。ここのところ、春信の描くところの取り澄 ました顔の女性が愛らしく思えてたまらない。今回の展示は、 「見立反魂香」。遊女が焚くお香の煙の中に、いとしい男が現れ ているという絵(だと思う)。 歌麿の肉筆画の「立姿美人図」は、千葉市立美術館にある「納 涼美人図」と雰囲気が似ている。 1階の近代美術のコーナーでは、月岡芳年の「風俗三十二相」 のうち12枚を眺めることができる。 こちらは、江戸から明治の女性像を描いたもの。明治の版画な ので明るく華やかな色彩。顔の表情としては、英泉、国貞の流 れだろう。このあたりの女性像は、あくの強い顔立ちに思え、 あまり好みではないのだが、反面、どうも気になって仕方がな いという矛盾した感情にさいなまれる。 この芳年の絵の艶かしさに釘付けであり。もちろん、色の乗り 方、彫りの細やかさ、摺りの技法の見事さなども十二分に堪能 した。(あべまつさんのブログに写真があるので、ご覧ください) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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