カテゴリ:アート
信濃町から外苑のいちょう並木を通って青山へ。イチョウは、
まだ色づいていなくて、今ひとつだったが、絵画館前はいちょ う祭りで賑わっていた。 いちょう並木の先を左に折れるとすぐにこの美術館がある。昨 年、行ったときは日曜日にもかかわらず、ガラガラだったが、 今日は、けっこうな人出。ビデオルームも人がいっぱい。どう やら、この美術館もずいぶん知られてきたようだ。 今回の特別展示は印象派展で、ルノアール、モネ、ドガなどの 絵が数点ずつ並んでいて、そこそこの味わい。モネの「ルーア ン大聖堂」のほとんど形の分からない白い画面や、ルノアール の「ニニの肖像」は、フィラデルフィア展の「ルグラン嬢の肖 像」のテイストを感じさせる テーマ展示では、素朴派のカミーユ=ボンボワの作品が展示さ れていた。展示されていたのは、あのムチムチとした肉体をも つ女性像ではなく、びっしりと木々の葉の細部まで描いた風景 画がほとんど。それらの光をドラマティックに利用した演出効 果満点の絵に感激した。 常設展の作品の中で、今回、目を引いたのはシャガールの「酒 呑み」。初期のシャガールのキュビズムっぽい作品のひとつ。「酔 って頭を失う」という意味の言葉をそのまま描いたものだそう だ。今年、千葉市立美術館のシャガール展で見た「世界の外へ どこへでも」も頭が飛んでいた絵だったが、このブラックな世 界感に笑ってしまう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年11月24日 23時32分18秒
コメント(0) | コメントを書く
[アート] カテゴリの最新記事
|