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2008年02月20日 楽天プロフィール Add to Google XML

北斎 富士を描く  日本橋三越
[ アート ]    

北斎展.jpg

前半は、見慣れた「冨嶽三十六景」の全作品と摺りの違う
ものを何点か加えて展示されている。

やはり、最初には「凱風快晴」「神奈川沖浪裏」「山下白雨」
が並べられている。もう何度もあちこちで見ているが、今
回の作品も摺りの状態が非常によく見応え十分。

特に「山下白雨」は、偶然だろうが、照明の当たり方で、
上半分と下半分の明暗の差がよりはっきりとして、特に美
しく感じられた。

北斎といえば、「ベロ藍」。ずいぶん前に、美の巨人たちで
見た「世界を巡った“危険な”色~プルシャン・ブルー~」
という番組で、北斎の使用したベロ藍の来歴を知った。

プロシアの錬金術師が作ったことから、日本では「ベロ藍」
と呼ばれたこの色。北斎のこの見事な「凱風快晴」が摺ら
れ、それがヨーロッパに逆輸入された。ルノワールが、「プ
ルシャン・ブルーは危険な色だ」と警告したり、ゴッホが
この色のとりことなり、ピカソが青の時代を作り上げたな
どとても興味深い内容だった。

そんな「ベロ藍」が基調になった富嶽三十六景シリーズ。
この展覧会では、たまに変り摺りで、カラフルな作品があ
るのがポイントとなっている。

このシリーズは、富士の雄大さも味わうことができ、同時
にそこに描かれた人々の表情や動作も楽しむことができる。
ほんの小さく描かれているのだが、それぞれの絵から声が
聞こえるようだ。

このように、まったりと「富嶽三十六景」を楽しみ終わる
と、後半は、「富嶽百景」が百数十点。こちらは、もともと
は三冊組みの冊子になっている白黒の版画なのだが、一図
一図、額装されて展示されている。こちらも保存の状態が
非常によく、版画の魅力に溢れた作品ばかりである。

「海上の不二」では、砕けた波頭が千鳥に変わるというし
くみ。なんとなくエッシャーのだまし絵「昼と夜」を連想
する。

蜘蛛の巣の向こうに富士山が見えるのも面白いし、やはり
北斎の描く鶴や鳥の絵は秒に艶かしい。

ひとつひとつの作品のどれもが、あっと驚くような構図の
富士山を素材に描いたものばかりで、北斎の才能に舌を巻
く作品ばかり。

これから、ご覧になられる方は、後半の「富嶽百景」100
点に備えて、時間と体力を温存しておくことが必要です。

田面の不二.jpg


最終更新日  2008年02月24日 10時04分17秒
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「富嶽百景」   Takさん


見応えありました   palpalさん


Re:北斎 富士を描く  日本橋三越(02/20)   mashenkaさん


時間と体力   ogawamaさん


Takさん   一村雨さん


palpalさん   一村雨さん


mashenkaさん   一村雨さん


ogawamaさん   一村雨さん


北斎   とらさん


とらさん   一村雨さん


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