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つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

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2008年04月13日
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カテゴリ:アート
もうひとつの薬師寺展.jpg

この展覧会のポスターは、上野で眺めていたのだが、すっ
かり忘れていた。昨日、とらさんのブログを拝見して、お
っとり刀で駆けつけた次第である。

五反田の石畳の坂を登った先に薬師寺東京別院がある。一
見、普通のマンションのような建物。入り口は赤い朱塗り
の重厚な門で、奈良の薬師寺の金堂の朱色を思い出す。

2階に上がると正面に木造の十一面観音が三体。中央の奈
良時代の観音は、どこかで見た記憶があったのだが、東博
の仏像展に出展されていたものだと思い出す。肩に垂れる
髪の毛が印象に残っている。右の平安時代の観音は、損傷
も無く、あの日光・月光のように上半身をくねらせている。
支脚遊脚の動きがステキだ。

講堂で、NHKの薬師寺展のビデオを見終わると、僧侶の
読経と説話が始まる。このあたりの説明のやり方は、奈良
の薬師寺とまったく同じ。鎌倉時代の弥勒菩薩の前で般若
心経を唱える。

薬師寺なのに弥勒菩薩が本尊なのかと尋ねたら、今は3階
にご本尊の薬師如来像があるとのこと。帰りがけに覗いて
みると、居間に木造の薬師如来坐像が置かれていた。平安
時代の仏像とのこと。

きれいな写経場もあり、時間があれば、ゆっくりと写経を
するのもいいなと思った。

国宝の薬師寺東塔の天井板に描かれた、宝相華。1300年前
の緑と白の顔料がしっかりと残っているが、落剥が激しく、
残念ながら花の形はなんとなくしか分からなかった。

池田山の高級住宅街も散歩するのに楽しい。薬師寺別院の
目の前のお宅もステンドグラスが嵌まった美しい洋風建築。
正田邸跡地は「ねむの木の庭」となっていた。





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最終更新日  2008年04月13日 19時58分44秒
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