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辻惟雄先生の監修の展覧会。辻先生お得意の飾りから
見た日本美術史観。 まず感じたのが、最初の火焔型の縄文土器の展示方法 から。東博の日本美術の流れも同じような展開から始 まるが、サントリーの方が照明に凝っている。暗く落 とした照明にスポットライトが綺麗に当たる。ミステ リアスな雰囲気も感じられていい雰囲気。 中尊寺金色堂の迦陵頻伽の華鬘。人面鳥の歌声が聞こ えてくるようだ。火炎型の舎利容器の水晶の中に入っ ているのは、仏舎利なのだろうか。 ![]() そして、この展覧会の最大の期待作品。岩佐又兵衛の 浄瑠璃物語がいきなり現れる。牛若が屏風の間から浄 瑠璃姫が眠るのをのぞき見るシーン。以前、MOAで見 たものとは、別の場面。 しかし、この作品の細かさには驚かされる。ここまで 細部にこだわって描くというのはものすごい執念だ。 屏風の絵、御簾の線、巻物の文字、牛若や浄瑠璃姫の 着物の模様・・・など、見れば見るほど新しい発見が ある。まわりのお客さんが、ひたすら「きれい!」と 連発する声が聞こえる。 ![]() 武士たちの飾りのコーナー。特に武将の兜で「黒漆塗 金剛杵形兜」には思わず笑ってしまった。密教の金剛 杵をしっかり握っている一本の腕。でも、実際にかぶ ったものを見たら、ちょっと恐ろしいだろう。 刀剣では、その刃紋を美として意識したのが、日本に おける抽象絵画の始まりではないかとキャプションに あった。刀剣はその刃紋を見るのがコツなのかとはじ めて知った。言われて見ると確かに妖しい美しさがある。 下の階に降りると、陶器で製作した、大蛇退治の一式 飾り。昔は江戸の見世物に貝殻飾りとかいろいろあっ たそうだが、今は菊人形しか見ないなぁと思っていた。 ここに江戸時代からの(庶民の)DNAが残っているの だぁと感心する。自転車部品で作ったエビがスゴイ。 どこぞの現代アーティストが作った作品かと思った。 出口手前に展示されていた「ちょうちょう踊り図屏風」 は素晴らしかった。小沢華嶽という絵師は知らなかったが、 踊る人々の手首のしなやかさが見事。「流れ」を 非常にうまく表現している。蛙、大根、犬などの着ぐ るみを着て踊っている人もいるので、どんな種類の着 ぐるみがあるのか探すのも楽しかった。 帰宅後、新日曜美術館を見たが、着物や一式飾りや神 楽などが中心で、又兵衛には言及されていなかったの が残念。MOAのものなので、紹介されなかったのであ ろうか。 [アート]カテゴリの最新記事
こんばんは。
先日私も行って参りました。 とても見応えのある展覧会でした。 武将のダンディズムのコーナーも良かったのですが、最後に観た「ちょうちょう踊り」の屏風が忘れられません。(2008年06月15日 22時59分29秒)
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