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2008年08月30日 楽天プロフィール Add to Google XML

源氏物語の1000年  横浜美術館
[ アート ]    

内覧会に行かれたTakさんから、岩佐又兵衛の「須磨」
「浮舟」が出展されているとの情報を頂き、さっそく
出かける。

この展覧会の当初のイメージは、まったくTakさんと
同じだったので、実のところ、まったく出かけようとは
思っていなかった。何しろ源氏物語って、現代語訳に
しろ、ダイジェストにしろ、「あさきゆめみし」にしろ
目を通したことがない。いくつかの帖のエピソードを
断片的にほんの僅か知っているだけ。

何しろ、紫式部が中秋の名月を眺めながら「源氏物語」の
構想を練ったという話もこの展覧会ではじめて知った
次第。古典にはめっぽう弱いし、興味も今ひとつ。

ところが、この展覧会。源氏物語を通して見る鎌倉時代
から現代までの日本美術史といった感じで、大いに
楽しむことができた。

紫式部日記絵巻.jpg

まずは、鎌倉時代の「国宝 紫式部日記絵巻」。五島
美術館で見たことがなかったので、初見。女房に戯れる
公家の絵。視点をずらすと衣装の黒地に描かれた細かい
紋様がキラキラと輝く。現存する最古の絵巻とのこと
だが、男のやることはいつの時代も変わらない。
(9/6までの展示)

そのほか、絵巻、屏風、画帖、掛軸など多数。

絵/土佐光吉・詞/青蓮院尊純の源氏物語絵色紙帖
(9/17まで)もステキだった。特に詞書の背景は、
金で描かれており、山々や満月が幻想的に輝く。

そして、岩佐又兵衛の「浮舟」「須磨」。この絵は、
今までの豪華絢爛な絵と違い地味なので、多くのお客
さんは、横目でちらっと見て通り過ぎていく。おかげで
じっくりと眺めることができた。(9/6まで)

手元の岩佐又兵衛の画集で、実際に見た絵をひとつ
ひとつチェックしている最中である。こちらは、福井に
行った時に見ようかなと思っていた絵。(Takさんの
ミューズのようなご案内。女神じゃないか。さすが
フェルメール全点踏破しただけあり、パワーが宿る。)

双方とも、又兵衛お得意の濃い墨で水平に引いた霞が
かかる。

浮舟は、宇治川を舟で下る男女二人。又兵衛独自の
豊頬長頤の人物像。くねくねとうねった橘の枝と僅かな
枝がしなった柳が、薫と匂の宮の間で揺れ動く浮舟の
気持ちを表しているという解説だったが、まさにそんな
感じがぴったり。

須磨も水平の霞と斜めの直線の雨。そしてうっすらと
見える波頭が激しい暴風雨のようすを表している。塀も
グネグネだ。転落した源氏の心の内を描いている。

春信の「石山秋月」の浮世絵でほっとし、芳年の
「田舎源氏」に目を見張る。

芳年の作品は明治政府から発禁処分になったとのこと。
光氏と黄昏の道行を描いたもの。むしろを巻きすすき
野原を素足で歩く二人。黄昏がくわえた手ぬぐいが
風になびき、うら寂しさがぐっと募る。

江戸時代以降の源氏絵は、色も綺麗に残り、うっとりと
するような作品が続く。

琵琶湖に映る月を眺めながら執筆する紫式部の図が
あちこちに出ており、それぞれ比較してみると面白い。

最後は、現代の画家、石踊達哉の屏風があり、その
華麗さに目を見張り、会場を後にする。眼福。

このあとは渋谷Bunkamuraのミレイ展に出かける。
こちらは、土曜は9時までやっているので助かる。




最終更新日  2008年08月31日 07時33分46秒
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源氏絵で観る日本美術史   Takさん


Re:源氏物語の1000年  横浜美術館(08/30)   月姫1202さん


Takさん   一村雨さん


月姫1202さん   一村雨さん


源氏絵   とらさん


とらさん   一村雨さん


源氏   はろるどさん


はろるどさん   一村雨さん


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