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![]() ハンマースホイという画家は、まったく知らなかった。 昨年のオルセー展にも出ていたということだが、3回 も出かけた割には印象に残っていない。 すでにアートブロガーの方々の間では大評判の展覧会。 見逃すと一生の損とのコメントまであるので、じっと 出かける機会を伺っていた。 いざ、出かけてみると、皆様の言うとおり、まさに驚 愕の展覧会。建築の絵、風景画、人物画、そして室内 の光景と、どのジャンルの絵も、密度が濃く、じりじ りっと心の中にしみこんでくる絵ばかり。 運河の川面の光とか、霞む宮殿とか、厚い雲に覆われ た空・・・など、暗い色使いでありながら、冷え冷え とした印象はまったくなく、じわっと暖かさを味わう ことができるという不思議な絵。 誰もいない街の光景は、クノップフの描く絵も連想し た。濃密な空気を塗りこめた風景画などを見ていると 高島野十郎の絵を思い出した。ろうそくの描かれた室 内の絵が出てきたときは、やはり野十郎だなぁと感じ たのである。 圧巻は、やはり「人のいる室内」のコーナーの絵。こ のコーナー全体が、ほとんど同じ大きさで、同じよう な題材の絵が並んでおり、とても不思議な空間に感じ られた。鏡の向こうの異空間に迷い込んだ感じである。 黒いドレスに白いエプロン姿の女性の後姿、窓から射 す陽光とまばゆいばかりの床の反射。変わった形のテ ーブルやソファー。白い扉・・・。時が止まり、音も しない不思議な空間。眺めている自分の時間も静止し ているよう。 「誰もいない室内」のコーナーは、さらに、人の住ん だ痕跡だけを残す室内の光景。ありふれた室内の様子 を描いただけの絵にこれだけ魅了されるとは。。。 ただ、この画家の肖像画に関しては、今ひとつであっ た。特に、妻の肖像画は、病気のように、また老婆の ように描かれていて、あまりにもかわいそうである。 まぁ、ショッキングな絵であることは確かだが。 同時代のデンマークの画家ということで、ビーダ・イ ステルスやカール・ホルスーウという画家の絵も展示 されている。こちらも題材は室内を描いているのだが、 ハンマースホイの絵と異なり、緊張感を強いられない。 かわいい少女や花々が描かれていて、リラックスして 見ることができた。 [アート]カテゴリの最新記事
気に入られたようでうれしいです。
同じようなモチーフの絵をこれでもか!と見せられてるのになぜか飽きが来ない作家ですよね。 オルセー展の時は色彩豊かな印象派の作品群の中で、一番心惹かれた作品でした。 落ち着くというか休まるというか… 近々もう一度行って来ようと思っています、(2008年10月14日 20時53分59秒)
すみません
連続投稿です^^; 12日に、高山→ハンマースホイ→大琳派と 行ったもので… ハンマースホイ、 びっくりするくらい良かったです。 「静謐」「均衡」 こんな言葉が浮かびます。 フェルメールより好きかも^^ 時間の関係で50分しか観られなかったので、 又行きたいなぁと思ってます。 (2008年10月14日 23時08分07秒)
>12日に、高山→ハンマースホイ→大琳派と
>行ったもので… がんばられましたね~ お疲れ様でした。 ハンマースフォイは、フェルメールより落ち着いた 印象がありました。(2008年10月15日 04時34分06秒)
おはようございます。
一村雨さんにも好評で良かった! TBもしていただけて良かった! ベルギー象徴派との関連性など これから研究が進むと更に魅力が 増すことでしょうね。(2008年10月15日 07時45分02秒)
私も行ったのですが、すごい衝撃だったので感想を書けないでいます。
ブレがない作家というのも、困りますね。 どの画にも感動があって、正直疲れました・・・。(2008年10月15日 23時25分50秒)
TBできて良かったです。
Takさんが見逃すと後悔するとおっしゃられた 理由がよく分かりました。 うちの職場の廊下にも展覧会のポスターが 貼ってあるのですが、毎日眺めて余韻を楽しんでいます。(2008年10月16日 05時49分17秒)
あの音のしない室内の灰色は北欧の人にとってはそれほど暗い色ではないのかもしれません。そこに差し込む光が強調され、むしろ明るい画になっていました。
わたしは同じデンマークで、靄のかかったような青に開眼した東山魁夷を思い出しました。(2008年10月16日 19時49分57秒)
こんばんは。お久しぶりです。
このところ美術展に行けてなくて、昨日やっと有給を取って大琳派展とフェルメール展を観てきました。 このハンマースホイもとても観たいのですが、さすがに三つは無理なので、昨日は看板を横目で見つつ通り過ぎました。Takさんのあの一言や、一村雨さんのレビューを拝見して本当にソワソワ。早いとこ行ってきます。 (2008年10月17日 22時25分00秒)
こんばんは。
生活音も生活臭もあるだろうと思いながら 埃の舞う音も聞こえそうなくらいに静寂で 互いに干渉することなく平行していく世界、 不思議な感覚にとらわれてしまいました。 今日はありがとうございました。(2008年10月17日 23時28分46秒)
こんばんは。TBありがとうございました。
私には究極に謎めいた作家だったので難儀しましたが、 今年最大の話題をさらった展示だったのは間違いないかもしれませんね。 結局二度行きましたが、さすがに先日の会期末の際は大変に混雑していました。(2008年12月08日 22時13分17秒)
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