カテゴリ:アート
上村松園、伊藤小坡の描いた典型的な日本美人。
そして、鏑木清方の描く切なげな表情の美人たち。 その他の現代作家たち。出展数は、20点あまりと さほど多くないが、いろいろな美人を楽しめる 展覧会である。 鏑木清方の「保名」は男を描いた作品だが、 美しい絵である。 安田靫彦の「羅浮仙女」。先日、東博で 岩佐又兵衛の同名の絵を見て、これが梅の精だと いうことを知ったばかり。背景の直線的な枝と ぐねぐねした枝が交差する梅の木の表現が面白い。 前に立つ羅浮仙女は仏像のようである。 北沢映月という京都の女流画家の「焔」という 作品が素敵であった。八百屋お七と朝顔日記深雪の 悲恋物語のヒロイン二人が燃え盛る焔を背景に 描かれえる。といっても、顔はどことなく童画風で あり、物狂いというより純真さを感じる。 橋本明治の太い輪郭線の「舞扇」も面白い。 青いくっきりとしたアーモンド型の目が印象に残る。 広田多津の「白南風」は、豊満なヌードだが、 エロティシズムを感じるより、力強さを感じる。 これも太い輪郭線からくる印象だろう。 日本画は線が命なんだなぁと実感した。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[アート] カテゴリの最新記事
|