カテゴリ:アート
いよいよ、期待のだまし絵展が始まる。
初日の4時過ぎに出かけたのだが、待ち時間 こそ無いものの館内は大混雑。 特に最初のとっかかりの部分と国芳の 浮世絵の部分は、牛歩よりも遅い歩み。 初日の夕方からして、この混雑だとすると、 この先はもっと大変なことに? 今回は、絵の展覧会なぞ、まったく興味の ない息子を連れ出す。すぐに飽きるかと 思いきや、大混雑に文句も言わず、ずっと 見入っており、彼をして面白かったと言わしめた この展覧会。きっとルーヴル展よりヒットする のではなかろうか。 とにかく、からくり好き、静物画好き、 ヴァニタス絵画好き、シュールレアリスム好き、 琳派好き、幽霊画好き、浮世絵好きの自分に とっては、おいしいところのテンコ盛り。 どこをとっても楽しめた。 まさに特上のちらし寿司を食べているような 感じであった。 最初のコーナーにあるトロンプルイユ (だまし絵)の数々。とにかくその奇想の 思いつきには脱帽。画家たちは「リアルさ= 技巧力の高さ」ということを証明したくて、 これらの絵を描いたのだろうか。 片や江戸時代の日本の画家たちは、絵の面白さと 美しさから「だまし絵」を追求したではと思う。 其一、守一らの琳派ならではの装飾的な描表装の 美しさ。暁斎の幽霊は絵から抜け出る恐ろしさ。 呉春、松村景文兄弟の幽霊画はプライスコレク ション展では、展示のライトの明るさを変えて 見せていたような覚えがある。 目玉のアルチンボルトの「ルドルフ2世」。 彼の絵は、何度か見ているが、この絵は 初来日の作品。華やかさに溢れていて、 素晴らしい。となりの「水の寓意」は、 アルチンボルトの工房作ということになって いた。 マグリットの作品もたくさんあるのが うれしい。ちょっとしたシュルレアリスム展の 気分。窓を題材とした作品が面白い。 デルヴォーの「窓」も最初は意図が分からな かったが、解説を読んでなるほどと思った。 余談だが、次回のBunkamuraは「ベルギー幻想 美術館」展とのこと。これもお楽しみ。 ダリの「アン・ウッドワード夫人の肖像」。 どこに工夫があるのか、分からなかったが、 後で図録を見て理解できた。 面白かったのが、現代アート。パトリック・ ヒューズの「水の都」。 日曜美術館で放映されていたので、楽しみに していた。 視界を変えるとゆらゆらと動く楽しい絵。 日本画は展示替えがあるので、後期=夏休みに また出かけようと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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