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![]() 朝日新聞の夕刊の連載小説「悪人」の挿絵原画から 展覧会は始まる。まるで絵巻物のように横長に展示 されている。新聞では、小説の方は、最初だけ読んだ だけだったが、束芋のイラストはその粘着感の漂う 気持ち悪さが好きで、毎日眺めていた。 一本の線が延々と続き、次々と変容する物語を紡ぎ出す ような感覚が楽しい。ただ描かれた中身は、決して心地 よいものではなく、濡れた長い髪の毛が絡んで、肌に まとわりつくような嫌な感じがする。 あとは「油断髪」「団断」「ちぎれちぎれ」「BLOW」 の4点の映像作品のみ。ちょっと拍子抜けして、会場の 方に「これだけですか」と尋ねてしまった。 束芋は、自らの世代を団塊の世代に対して、断面の世代 という。連帯よりも個への執着。そしてその個をつなぐ のは情報機器であり、血の通うコミュニケーションは、 成立しない。 団地や集合住宅をバッサリ切断し、その断面から覗いて みても、やはりお互いに不干渉な個に変わりはない。 人間の肉体も、分断され、花などに変容していく。 身体にしみ込んでいる聞きなれた音なんだけれども、 違和感を感じるような音響とともにアニメーション映像が 流れていく。 だから、決して心地よいわけではないが、見ずにはいられ ないというアンビバレントな感覚に陥ってしまう。 今回は、横浜美術館全体がこの束芋の雰囲気に覆われて おり、巨大な美術館が異界と化していた。 [アート]カテゴリの最新記事
束芋の作品を最初に見たのは
『バミリオン・プレージャー・ナイト』 でした。あと、横浜トリアンナーレですね。 テレビで観た時より、トリエンナーレの 会場で観た方が、立体的に観れて、 自分自身が作品の中に入れるのが楽しかった です。横浜美術館でも、そんな体感型に なっているのですね。 束芋の作風はシニカルでグロテスクですが、 ニヤリとさせられるユーモアがあって好きです。 私もぜったい、観に行きます!!(2009年12月13日 18時37分54秒)
最後の「BLOW」の映像は、泡の映像が自分の足元に映し出されます。
さらに上の方に登って見ることもできます。 足元のベコベコした感覚と音響とも相まって、不思議な体験ができました。(2009年12月14日 05時25分52秒)
一村雨さん
こんばんは > 最後の「BLOW」の映像は、泡の映像が > 自分の足元に映し出されます。 > さらに上の方に登って見ることもできます。 !?そうでしたか! 見逃していました...(^^; 次回、行く時は見逃さないようにします!(2009年12月16日 00時01分51秒)
ほんと、ベコベコして、沼地のような感覚でした。(2009年12月16日 04時45分55秒)
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