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つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

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2010年06月21日
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カテゴリ:アート
象鯨図屏風.jpg

後期は新発見の「象と鯨図屏風」の関東地方初のお披露目。
私はMIHOまで見に行ったので、2回目の出会いである。象の
三日月まなこは、いつ見てもかわいい。口の部分が波打っ
たように太い墨で描かれているのは、パウォーンと叫んで
いるような感じがする。クジラも高く海水を吹き上げて、
象の泣き声に呼応している。横にある松本泰時という絵師の
「白象図」「鯨図」はこの絵のコピーそのもの。絶対に
どこかで見ている。

この展覧会、後期も、筋目描きの薄墨の滲んだ味わい、
太い激しい奔放な筆運び。あるいは、繊細な写生の極みの
ような水墨画。またはマンガのような茶目っ気たっぷりの
絵など、若冲の魅力がほとばしる。

「葡萄図」の病葉の穴や蔓の繊細さは、若冲ファンなら
お馴染みでもある。太鼓に引きずられて落ちてくる雷神や
五百羅漢の群衆、巨大な野菜など、見ていて、本当に
ユニークで楽しい。

枡目描きの「樹下鳥獣図屏風」は、後期も展示されている。
もう一点、枡目描きの「白象群獣図」も出展されている。
これもMIHOで眺めたが、白象の背景にある黒い画面をよく
見ると龍やサル、リスなどが見える。

土曜日午後の千葉市美術館。若冲人気がようやく千葉まで
及んできた。エレベーターからは、次々と人が降りてきて
切符売り場に列ができている。この美術館では、はじめて
見る光景だ。残り、会期は1週間。






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最終更新日  2010年06月21日 23時18分09秒
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