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つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

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2010年09月05日
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カテゴリ:アート
ベルギー美術というと、クノップフ、アンソール、マグリット、デルヴォーらがまず頭に浮かぶ。今、オペラシティで開かれている王立美術館展での展覧会でも彼らの作品は、出展されているが、今回の展覧会ではこれらの画家の作品は無し。

象徴主義、印象主義、表現主義と3分野の展示に分かれていたが、象徴主義、印象主義の作品では、「ベルギーの美しき村を描いて」というサブタイトルのとおり、美しい風景画が多く、心が洗われた。後半の表現主義のコーナーはキュビズムっぽい民族的な絵が多く、異質な感じがした。

あまり馴染みのない画家の作品ばかりだったが、王立美術館展でブリューゲルの雪景色に似た静寂な世界に惹かれたサーデレールの作品が数点あった。初期の印象派風の明るい色彩の作品と、ヌメリ感のある独特の風景画。この画家の風景画には、全く人間が出てこない。「冬の果樹園」も生活の痕跡は感じられるのだが、人がいないことや、地面に比べて大きな面積を占める空の光景など幻想的である。これが象徴主義の特色なのだろう。

春の緑.jpg

展覧会の最初に4枚展示されているアルベイン・デン・ヴァン・アベールの絵には感激した。細密な風景描写。特に「春の緑」は、まるで森の中にひとりたたずんで、この木々の息吹を味わっているようであった。

印象主義のコーナーは、ミニ「エミール・クラウス展」となっていた。タッチをはっきりと残した光あふれるベルギー印象派の作品を楽しめた。





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最終更新日  2010年09月10日 00時09分41秒
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