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カテゴリ:音楽についてうんちく
ボブ・ディラン「ノー・ディレクション・ホーム」
なんやかんややるべきことを持ち越したまま2006年も終わろうとしている。過ぎ去り行く2006年に名残を惜しみつつ、今年俺が出会ったベストな「表現」について、映画・ドラマ・ライブ・詞・曲と、5日続けてジャンルごとにコメントしていこうと思う。 というわけで、まずは映画編。 もともとあまり映画は観ないほうなのだが、今年は何本か映画館で映画を見ることができた。このシリーズにわざわざ映画を入れているのも、今年観た映画の中で特別コメントしたい映画があったからだ。それがこの映画。
今年1月に渋谷(青山)にあるシアターイメージフォーラムで観た。ボブ・ディランへのインタヴューを中心としたドキュメンタリー映画で、ディランが音楽と出会ってからの道のりを当時の貴重な映像と関係者のインタヴューを織り交ぜながら振り返っていくというものだ。ズバリとても印象深く、いいドキュメンタリー映画だったと思う。もう一度観てみたい。 映画の中で語られたどのエピソードも印象深かったのだが、最も印象深かったのはまだ若きディランがフォークの神様・ウディ・ガスリーに会いに行った時のエピソードだ。ガスリーに憧れ、彼の歌を歌っていた若きディランは、はるばるニューヨークへ出向いてガスリーに逢いに行った。しかしガスリーは既に精神病院で寝たきりになっていて、ディランはショックを受けたという。そしてディランは「ウディに掲げる歌」を創った・・・。 映画の中でインタビューに応えるディランの言葉一つ一つが深く、本質を突いており、惹き付けられた。 「目標としていた場所に到達した・・・そう思うのではなく、自分はまだどこかへ向かっている途中なのだと思っているうちは大丈夫だ」 記者会見でメディア側のくだらぬ質問に投げやりな返事をするディラン、フォークコンサートから大音量のロックライブへと変遷していく過程での観客の酷評とブーイングの嵐、そしてキング牧師の演説で有名な1963年のワシントン大行進の模様など、印象深く貴重な映像が盛りだくさんで目を奪われる。時代・社会とともに、確かに音楽は歩んでいた。 3時間半という長丁場な映画のため、途中で休憩があったのにはびっくりした。シアターの観客は数えるほどしかいなかったが、間違いなく今年観たベストな映画だと思う。 ディランの歌う「ライク・ア・ローリング・ストーン」のフレーズがいつまでも残り続けている。誰もが同じように「ノー・ディレクション・ホーム」=かえりみちのない道を歩み続けているのかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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