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N郎♪音汰。(楽天ブログ)

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N郎♪

N郎♪

2007/01/13
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土曜の夜はバンドの練習日。渋谷アピアでのカルカンエコーのライブを観た後、その足で戸田公園のスタジオへ行こうと計画していた。が、急遽バンドの練習は中止となる。

おかげでアピアのライブを最期まで観ることができた。土曜の夜にアピアに行くのは初めてで、また、アピアでライブを観るのも数ヶ月ぶりとなる。久しぶりに足を踏み入れたアピアは相変わらず内装がよく、アジアやアフリカの写真や織物の装飾品を眺めながら、後ろの方の席でライブが始まるのを待つ。BGMにはジャズの女性ボーカリストの曲が流れ、ブルーに照らされた開演前のステージが見える薄暗らがりの中、缶ビール片手にとてもここちよい雰囲気だ。イマジネーションってこういった場の雰囲気で広がっていくんだな~と思わされる。

年末のカウントダウンシリーズで2006年のベストライブパフォーマンスに挙げた昨年2月のカルカンエコーライブ。今夜はトップで出演。客はまばらであったが、ビジュアルイメージに磨きをかけ、カルカンエコーの世界を展開してくれる。照明の効果もあり、デジカメを持ってこなかったことを後悔するほど、そのパフォーマンス姿は絵的に美しかった。

「神仏不在のアリア」「泣き止みのワルツ」そして「メサイア」と、様式的にはポピューラーというよりクラッシクに近く、詞的には難解な曲がこのアーティストの持ち味だ。「メサイア」でのギターパフォーマンスがよく、ライブの中で一番の聴き所ではないかと思う。この曲をトップに持ってきてもいいかもしれない。

カルカンエコーその人は、とても腰が低く、謙虚で人なつっこくて誰からもかわいがられそうな人なのだが、前述したそれらの曲を演奏中の彼(彼女)は、新興宗教の教祖様というべきか(笑)、常人とはかけ離れたカリスマ的オーラを存分に放っている。あれだけのリアルなカリスマ性をそなえたアーティストはそういないのではないか。本人はわかっていないかもしれないが、そのカリスマ性をどう活かし、昇華させていくか。新しい展開、新しい曲に期待しよう。

2番手の出演者、てらし優一郎は最期の曲がよかった。その曲のように、詞曲として成り立っている曲を何故全面にもってこないのだろうかと思う。表現という面ではいい面を持っているだけに、残念ではないか。

3番手のS・リューシンは井上陽水の「傘がない」を演奏していて、その日聞いた詞の中では、この詞が一番いいと思った。最初「傘がない」だとは気付かず、この人なかなかいい言葉を使っているな~と思った。1972年の歌だが、そのころはきっとまだ日本人が日本人としてまともに社会のことを考え、アウトプットする時代だったのかもしれない。「傘がない」は、そんなことより”傘がない”ことのほうが問題だと歌っている歌なのだが、そうでありながらも詞の中には社会の様相が切り取られていて、インスピレーションを刺激される。井上陽水のセンスはさすがだと思ったのと同時に、どこのライブハウスへ行っても思うのだが、詞については毎回毎回フラストレーションがたまって仕方がない。これはっ!と思えるような詞にはほとんど出会ったことがない。・・・ライブの目的は人の感性を開放することにあると思うのだが、弾き語りのような音楽では詞がもっとも重要だと、昔思っていたことを改めて思わされた日でもあった。

そして最期は4人組のグループ北南(ほくなん)のバンド演奏。実はアピアのライブの後、バンド系のライブハウスのどこかに行こうと思っていたのだが、思いがけずもアピアでバンドのロックを聴くことが出来た。北南の連中は音楽をよくわかっている連中で、カッチョイイ曲を連発してくれてN郎♪的には大満足。60年代ロックを彷彿させるような曲調で、曲調のメリハリが素晴らしい。変拍子やブレイクが効果的に使われており、観ていてニヤリとさせられてしまった。

アピアはライブスペースの隣がパブスペースとなっており、エキゾチックなその場所で呑むことが出来る。ライブの後、カルカンエコーと北南のボーカル兼ギタリストの人と一緒に呑みながら本日のライブについて音楽談義をすることが出来た。北南の彼は、N郎♪の彼らに対する音楽的評価にいたく感激していたようだが、曲が難解だとか言われたり、ロック系のライブハウスでは他のバンドとちょっと音楽的に違うんじゃないかと思ったりもしていると話していた。U2のボノを尊敬しているようで、U2のMCでは社会的なことをバンバン話すとも言っていた。なかなかイマジネーションとインスピレーションを刺激される談義となり、面白かった。

カルカンエコーは今週1月19日(金)に小伝馬町プードル(ダイニングバー)で演奏し、渋谷アピアでは2月10日(土)に出演する。北南は2月24日(土)に同じく渋谷アピアに出演し、3月7日(水)には渋谷屋根裏に出演する予定とのこと。ついでに宣伝しておくと、ウチのバンドは2月24日(土)埼玉・越谷のメンフィスというところで演奏する予定。


アピアを出た後、渋谷TSUTAYAへ向かう。土曜の夜のハチ公前交差点は、平日とはニュアンスの異なる活気に満ち溢れていた。TSUTAYAのCDレンタルフロアは若い女性が多く、みんな音楽を探し、その音楽とともに週末を過ごすのだろう。ちなみにCDレンタルフロアは地下2階から地上3階へ移動していた。ボブ・ディランの武道館ライブ(1976年)とスウィング・アウト・シスターのベストアルバムを借りてTSUTAYAを出る。

埼京線に乗りながら、今夜は相当久しぶりに充実した時間を過ごすことができて、かなり気持ちいい夜だと思った。インスピレーションが湧き、アウトプットへの内的衝動に駆られた。アピアとその出演者たちに感謝。そして今宵の貴重な一人の時間に感謝。ありがとう。

●リンク:渋谷アピアホームページ
●リンク:カルカンエコー・僕の行くトコロ


<自ブログ関連>
● カウントダウン2006(ライブ編)
● 渋谷・TSUTAYA






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Last updated  2007/01/15 03:32:09 AM
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