写真に位置情報を記録する
デジカメ写真にはExifという、撮影時の情報を記録したデータが埋め込まれている。まあカメラの名前とか、シャッター速度とか、そういう情報が入っているのだけど、その中に緯度、経度といった位置情報を埋め込む欄があるのだ。まあこれを実際に使用しているのはGPS携帯内蔵カメラ位なのだが、位置情報が記録されていると、あとから地図ソフトなどに読み込んで、地図上に写真を並べたりできる。これは楽しい。で、通常のデジカメを使っていても位置情報を記録できるようになる装置がソニーのGPS-CS1K。要するにカーナビみたいに衛星の電波を受けて自分の位置を記録する装置だ。これ、別にカメラに接続する機械ではない。撮影時に一緒に持ち歩けば、15秒ごとにひたすら位置情報を記録し続ける。で、帰ってからパソコンにその記録を読み込み、デジカメで撮影した写真に記録された撮影時刻と、位置記録を照らし合わせて、最も近い時刻の位置情報を書き込んでくれるわけだ。こういう仕組みなので、ソニー製だけではなく、およそあらゆるデジカメの写真を使える(付属ソフトでは他社製のデジカメで撮った写真に記録する場合、保証外である旨の警告が出るが、無視して書き込むことが出来る)。IMGP5822 posted by (C)後藤寿庵この写真をとった場所を地図上に表示するとこんな感じになる。なかなか正確だ。とはいえ、誤差は結構ある。GPSの誤差が10m前後出る可能性があるし、建物が多い場所で電波が受信できなかったりすると直前か直後の電波が受信できた位置しか記録されていないので、ごちゃごちゃした街中や、地下などで撮った写真はかなりずれる可能性がある。この機械は100円ライターを太らせた位のサイズで邪魔にならないし、乾電池一本で使えるのもよい。ひたすらログを取る事しかできず、電源や受信状態を示すLED位しか表示するものがなく、使用中に現在の位置を知ることも出来ないが、あくまでデジカメ写真に位置情報を記録するパーツなのだと思えばこれで十分である。しかしできればあらゆるデジカメにGPS機能を搭載して欲しいものだ。