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自費出版について考える (読書・コミック)楽天ブログ 【ケータイで見る】 【ログイン】
書籍編集者esのつれづれ書評+α
エリエリスケッチの日記

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March 18, 2005 楽天プロフィール Add to Google XML

自費出版について考える 本と出版について(1499)」
[ 出版界こぼれ話 ]    

ふと見てみたら、ずっと書評ばっかり書いていたので、たまには出版界の動向と、ちょっとした私の考えを…

2004年の書籍発刊点数の上位4位は以下の通りでした。

1位 新風舎
2位 碧天社
3位 文芸社
4位 講談社

これが、何を指すかお分かりになりますか?
これは、売り上げではなくで、あくまでも「出版点数」なのでご注意を。

そうです、いかに素人の「自費出版」が多いか、ということなんです。
1位~3位までの出版社は、主に自費出版で成功したといって過言ではありません。

去年一年で新刊として出された本の総数は、約7万5000点、1981年の約3万点と比べると増えまくっています。
去年やっと、書籍売り上げは8年ぶりに前年比プラスに転じましたが、点数ばかり増えて、売り上げは減るという、まさに冬の時代が続いたわけですね。
今回のプラスだって、そう楽観的にとらえちゃいけないというのが、大方の見方のようです。

そんな中、元気いっぱいなのが、素人の自費出版を大々的にやっている上記のような出版社。
個人的に、これってどうなのかなぁと思います。

最近は「自費出版」、「共同出版・協力出版」、「企画出版」とわけているようですが、「企画出版」をのぞいては、なんだかんだ言ってもいわゆる「自費出版」です。
「企画出版」といっても、『自費出版の出版社』という会社のブランドイメージはどうしてもついてまわるので、あまりプラスに作用するとは思えません。

企画の持込みがあった場合、私は一応「本を出版したことがありますか?」と聞くようにしているのですが、自費出版で有名な会社の名前が出てくると、「なんだ、自費出版か」と正直興味は薄れます。
中には「企画出版」として出している方もいるのですが、やっぱりあんまりイメージはよくないです。
(もちろん中には、文芸社から出版された山田悠介の『リアル鬼ごっこ』な大成功もあるわけですが、これは例外的と考えていいと思います。)

よく、プロの編集者と一緒に相談しながら云々と書いてありますが、噂によると、その編集者たちは、次々に辞めていき、人が常時変わっているとか。

その気持ち、わかります。
だって、会社の儲けのためだけに、素人さんをいい気持ちにさせて、お金をとるんですから。身もフタもない言いようですけど。
そんなの編集者の仕事じゃないっすよ。
(もし、そうじゃない! という関係者の方の反論がありましたら、甘んじてお受けします。まわりに実際に働いている知人等がいないので、あくまでも、業界内で話題になっている内容から推察しています。)

そうやって本を出している素人さんは、どれだけのことを理解しているのでしょうか?
取次ぎを通しますよ、ISBNコードもつきますよ、書店に並びますよ、という言葉に騙されていないでしょうか?

でも、所詮は「自費出版」なんです。
でも、「自費出版」はその出版社にとって、ただの儲けごとなんです。
たとえ、「共同出版・協力出版」で、出版社もお金を投資していても、はっきり言ってリスクは背負っていません。

本屋に並ぶといっても、出版社によっては、本屋にお金を払って棚を買っていたりするんです。
それをすべて分かっているのならいいと思うのですが、どうも分かっていない方も多いように思えます。

当たり前のことですが、会社は儲けなければいけません。
でも、多くの出版人は、まず何よりも「いい本を出したい」「役に立つ本を出したい」「この本によって、人の心が動かしたい」という純粋な思いを持っていると、私は信じます。
「自費出版」を単純に商売として考えるなら、お金を出す依頼主が満足すればいいのかもしれませんけど、なんか、違うなぁ、と思ってしまうんですよね。

しかしながら、いわゆるメジャーな出版社でも、いま自費出版は増えているといいます。
リスクがなく、確実にお金になりますから、出版不況の今は、仕方のないことなのかもしれません。
あまり納得はできないですが。

最後に、本を出したい! と思っている人は、どうか安易に自費出版に走らないで、地道に賞に応募するとか、原稿を持ち込むとか、インターネット上で発表して話題を集めるとか、そういう努力を先にしてほしいと思います。
それでも才能がなければそれまでです。
でも、才能があれば、努力と、あとはちょっとした運を味方につければ、必ず世の中に出て行けると思います。

あと「両国の隠居」さんが書かれている「個人出版がおもしろい」も新しい考え方として参考になるかと思います。
トラックバックしましたので、合わせてどうぞ。


おっと、なんだか、ずいぶん長くなってしまったなぁ。
最後まで読んでいただいた方、どうもありがとうございました。




Last updated  March 18, 2005 08:42:42
コメント(11) | コメントを書く




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出版人なら   両国の隠居さん


素人でも   たろこままさん

おおー、エリエリスケッチさん、こういうズバッとしたところが素敵です(*^_^*)♪

ワタクシのような田舎の一主婦でも、自費出版と聞くと「所詮年寄りの自己満足でしょ?」って反射的に勘ぐってしまいます。
書店に並んで採算が合わない分を、予め著者(?)からふんだくっておく、みたいな感じもつきまとってたりして(言葉が汚くて済みません ^_^;)。

何でこんなにイヤ~なイメージがつきまとうかと言うと、実際身内で一人こういうことに血道を上げている人がいるからなんですねー(しかもご指摘のNo.1の出版社さん頼みで ^_^;)。
正直、もらっても嬉しくないものをせっせと作られても、本人and請け負った出版社さん以外が非常に困ってるのが現実です。
今のご時世、モノを置いておくってだけでもお金がかかる時代ですし。
でもその人にとっては老後の生き甲斐なのだからと言い聞かせ、敢えて意見はしないようにしてますが、娘としては「もっと役立つことに時間とお金を使えばいいのにー」ってのが正直なところです。
・・・内容によっちゃータダの恥さらし、時間とお金のムダなんだけどな~。
彼の知人、友人にとって、公害になってなければな~ってのが正直なところです。(March 20, 2005 20:30:02)

Re:出版人なら(03/18)   エリエリスケッチさん


Re:素人でも   エリエリスケッチさん


某社で編集長してました。   本づくり職人さん


Re:某社で編集長してました。   エリエリスケッチさん


お返事ありがとうございます。   本づくり職人さん

エリエリスケッチさん
>ただ、商業的に売り出せるほどの価値があるか、というのは別問題なような気がします。
>やはりその値段に見合ったクオリティを読者は求めているので、この場合の努力はやはりお金を出す著者のために、ということになりますよね。
>難しいところですね。

そうなんです。
自費出版をなさる方って大きく2つのパターンがあって、ひとつは「本を出すことが目的」という方。
これは、自分史だったり、亡くなった親族の書き溜めていたものを遺稿集として出されたり、お子さんの結婚式の引き出物として成長の記を出されたり、とそういう方には本当にすばらしいシステムだと思います。
もうひとつが、「本を出して売る」ことを目的とする方。こちらが問題。
出版社側の「本を出せば売れます、売ります」という言葉で、なんでもかんでも本にしてしまう。
もちろん、こんなコンテンツを世に出していいものなのか? というものや、引用だらけで著作権をもったく無視したものまで。
著者からお金をいただくんですから、「出すよ」といわれればなんでも引き受ける。現場の編集者はいつも80冊くらいの原稿を抱えて、コンテンツのブラッシュアップもかけられない。
企画で悩む商業出版の編集者にとっては、作りようによっては大バケするすごい作品もあるのに、それもみんなおんなじように言われたとおりにつくる。
これではダメですよね。
長くなってすみません。つづきはそのうち、本づくり職人のブログで。(March 23, 2005 15:31:17)

Re:自費出版について考える(03/18)   わかつきひかるさん

私は、自費出版は、小説家ごっこだなって思っています。楽天で自費出版してる人のサイトを見て、そう思うんです。

作家って出入り業者だから、いやな目にあうことも多いんです。立派な編集者もいますが、イイカゲンな編集者も多いですよ。

持ち込み歓迎の出版社に持ち込みをして、一ヶ月後に電話で問い合わせをしたところ、「読んでないが不採用だ」と言われたことがあります。
別の社に持っていて出版してもらったので、その本を持ってもういちど仕事をさせて頂けないかと頭を下げて頼んだところ、「どんな理由で不採用にしようがこっちの勝手だ。ウチで書きたいアマチュアは何百人といるんだ」と怒鳴られました。

出版します、預からせてくださいと言われて原稿を預けたら、二年経っても進行せず、結局本が出ないまま編集者が退職してしまったこともありました。
(その本も別の社から出してもらいましたが、ゲーム化されるほど売れました)。

プロットを10通連続でボツにされたり、いやになるほど書き直しをさせられたり、名刺を目の前で捨てられたり、本屋さんに本が並んでいるところを見て吐いたり(恥ずかしかったんです。ポルノですしね)、締め切りに間に合わせるために三日連続で徹夜したり、編集者に理不尽に怒鳴られたり、そういう体験をいっさいせず、おいしいところだけを楽しむごっこ遊び。

リスクなしで確実に利益が出るとは言っても、自費出版で版元があげる利益は著者からふんだくる百万程度で、経費引いたらもっと少ないはず。
プロが、もっと利益を出せる小説をバンバン書いたら、やっぱり商業出版のほうが儲かる、となるはずです。
結局、プロがたよりないから、こういうことがまかり通るのかもしれません。
私は、読者のみなさんに楽しんで頂いて、出版社にも確実に利益を出せる小説を書きたいです。(March 24, 2005 23:49:50)

Re[1]:自費出版について考える   エリエリスケッチさん


ビジネス   ラスプレさん


Re:ビジネス   エリエリスケッチさん


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