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エリエリスケッチの日記

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April 12, 2005 楽天プロフィール Add to Google XML

本は高いか、安いか? 本の適性価格とは 本と出版について(1499)」
[ 出版界こぼれ話 ]    

3月29日の日記『ブックオフは出版界にとって「悪」か?』はずいぶんと反響がありましたが、そのコメントの中で『本は高すぎる』というご意見がありました。

本は高いのか、安いのか、それとも適当か。
意見の分かれるところだと思います。
どちらかというと、「本(特に単行本)は高い!」という意見が多いかもしれません。

「高い!」と思う理由の一つとして、本は身近なものである、ということがあげられるような気がします。
あるいは、「紙」からできているから。

基本的に本というのは、生活必需品ではありません。
なかったらなかったで平気で生きていける。不便を感じることもありません。
本というのは、知的好奇心を満たす文化的なものだといえます。

文化というおおざっぱな同じくくりで考えると、音楽や演劇も同じジャンルですよね。
たとえば、音楽。
シングルのCDはおよそ1000円、アルバムは3000円。
コンサートを聞きに行くとなると、およそ3000~30000円(Jポップから、クラシック音楽までひとくくりにして)
演劇は公演を見に行くとなると、およそ3000~15000円。

私は、CDも買うし、コンサートも聴きに行くし、ミュージカルなども見に行きます。
それに比べたら、本は安いんじゃないか、と思うこともしばしばです。
たとえば一冊の小説は、数時間~数日、別世界を楽しむことができます。
そして自分の心の中の広がりを感じることができる。

単純に時間で考えたら、CDはアルバム1枚でだいたい60分~72分。
コンサートや演劇はおよそ2時間が相場です。
本は、もちろん人によって違いますが、どんな本でも2時間以内で読めちゃうぜ~というのは、おそらく少数派ではないでしょうか。
(もちろんモノによりますが、この場合は、純文学の250ページくらいの小説を想像してください)

もちろんこの考え方は、本質からずれているのは承知ですが、本だけが「高い!」と言われるのはなぜだろう?と思ってしまいます。

そこで、出来ている材料が「紙」だからでは?という仮説を立ててみました。(まあ、仮説というほど大げさなものではないですが)
本は昔からあって、紙で出来ています。
一方CDは、普及したのはここ十数年で、なんていうか「ハイテク感」がありますよね。
一方本は、とても庶民的な感じがするような。

私の場合ですが、3000円のCDは高い!と思います。
CDのほうが原価は低かったような気がするのですが。
これだったら、1500円の本2冊買ったほうがよっぽどいい。
もちろんCDも繰り返し聞けるけど、本だって何度も読める。
読むたびに違う感動があったりします。(でもまあ、これも音楽でも同じですね)

あと、難しいのは、読んだ人によってその本の価値が変わってくる、ということが挙げられると思います。
誰が見たって、くだらない低俗な本もありますが、ある程度の水準を満たしている本は、人によって評価が大きく分かれたりするものです。
Aさんにとっては、とてもおもしろくて、人生を変えるまでの力があった本でも、Bさんにとっては、まったく共感できず、読んで損した、と思うことだって大いに
あるわけです。


なかなか答えは出なそうな問題ですが、よろしかったら、皆さんの考える本の適性価格についての考えを教えてください。


以下、追記します。

最初は、あえて原価のこととか、儲けのことを書かなかったのですが、制作費とか人件費のことを考えると、基本的にどの本も良心的な価格をつけていると思います。
詳しくはTBしてくださった、ある編集者さんが書いてくださっているので省きますが、本は利益がいっぱい出てうっはうはな商品ではありません。

それを知らない方のほうが多いと思いますが、なぜ高いと思う人が結構いるのか、それを考えてみたくて今回の日記を書いてみた次第です。






Last updated  April 12, 2005 08:24:14
コメント(16) | コメントを書く




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高くない   佃島ひとり書房さん


Re:高くない   エリエリスケッチさん


書籍とCD   yumetaroさん


Re:書籍とCD   エリエリスケッチさん


足跡残し~です。   にゃんにゃんさん


Re:足跡残し~です。   エリエリスケッチさん


φ(`д´)カキカキ    みくたんさん


本だけですか?   旅烏さん

はじめまして。とても面白く読ませていただきました。しかし、一箇所だけ凄い違和感を覚えるところがございまして

>もちろんこの考え方は、本質からずれているのは承知ですが、本だけが「高い!」と言われるのはなぜだろう?と思ってしまいます。

いや、本だけが高いと思われているわけではないと思いますが。
むしろCDの方が、時限再販を導入したりDVDとCDのセットでは再販まかりならんといわれたりで、これは「高い!」という声が反映されているのでは? なんていう見方も出来ますし。
大体今の世の中どの商品を取ってみても「これは安いよね!」なんていう声が出てくることの方が稀なわけですから、ごく自然な消費者からの声として「本は高い!」というのが出てきているのだと思うのですが。
それに対する答えとして「いや、高くないですよ」というのが出てきてしまうと、そこでもう話はストップしてしまう。

本は儲けにくい商品である、というところの改善からはじめるのが、一番理想的なんでしょうね、おそらく。普通に考えると、原価及び流通コストの削減、及び無駄の無い在庫管理という話になるんでしょうが、入り組んでてややこしそうだなあ(笑)(April 13, 2005 02:53:39)

う~ん…   月涙-RUNA-さん


Re:本だけですか?   エリエリスケッチさん


Re:う~ん…   エリエリスケッチさん


営業感覚。   ささまさん


Re:営業感覚。   エリエリスケッチさん


Re[1]:営業感覚。(04/12)   あまろ~ねさん

エリエリスケッチさん、はじめまして。横入りコメントですみません。

>書店営業も、おそらく本当の営業をした人にとっては、楽勝を感じることも多いかもしれません。
>何せ売れなければ返品すればいいのですから、注文が取りやすいという一面があるんですね。

編集部に異動になる前は営業部にいたんですが、そうそう楽勝でもないです(笑)。いくら注文をとっても返品になってしまえば何の意味もないですからね。かえって返品率が上がり各種条件に悪影響を与えたり、それで経営にまで影響を与えるおそれだってあります。注文数=そのまま営業成績にはならないわけで、いったいどこに目標を、なにをモチベーションに、日々の営業をすればいいのか、悩みましたよ、あのころは。
けっきょく、それぞれの書店にとっての必要(特定の期間においてこれだけは売れると推察できる)冊数プラスαで効率よく受注数をコントロールするという、なかなか高度できめ細かい(笑)戦略と交渉が必要だったりするのです。
そうやってがんばってくれる営業の人と、彼らに協力してくれる書店さんの努力で、自分らのつくった本が読者さんのもとに届くわけですから、やっぱり敬意を払わないとな、彼らには。(April 14, 2005 11:24:32)

Re[2]:営業感覚。   エリエリスケッチさん


誤字   ミスターXさん


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