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クラウス「つまり、この街は商業都市であり、貿易都市でもある、と言うコトですか?」 食事をする為のテーブルを拭きながら、クラウスは女将にはなしかけた。 「ま、そういうコトさね。 あ、そこ!ちゃんと拭いとくれよ! …まぁそういうコトだから、ここに定住している人間は本当に少しさ。 この街は、商人達の通過点。 人がたくさん集まっても、みぃんなすぐにいなくなっちまうから、『首なし悪魔』共も来やしないってワケさ!」 そういうと女将は、笑いながら大きな鍋の中身をかき混ぜた。 ヴァイスは女将の横で大量の食材を刻んでいた。 バジリスは、使う食器を食器棚から取りだし、丁寧に洗っていた。 ミューは女将が作った料理を皿に盛り付けていた。 バジリス「それで一気に人がいなくなったように感じたのか…。」 クラウス「それじゃあ、この街で宿をやっていても、客がなかなか来ないんじゃ…。」 クラウスが心配そうに女将に尋ねる。 すると女将はまたしても笑いながら返答をした。 「まぁね! けど、客が泊まる時はそれはもぅ驚く程の人数が泊まるからねぇ。 その時に一気に稼いでるのさ。」 ヴァイス「いつも泊まらないのに、そんなに沢山の人が泊まる時ってどんな時なんですか?」 女将の言葉に、すかさず質問をするヴァイス。 女将はヴァイスの顔を見てにっこり微笑んだ。 「商人ってのは、だいたいすごい人数で行動をするのさ。 あたしらは『キャラバン』って呼んでるね。 沢山人がいるのは、商品を運ぶ商人がいるのは勿論だけど、移動する他の一般の人間も運んだりするから、キャラバンはいつの間にか大人数になるのさ。」 ミュー「一般の人間?」 「普通の人が街から街に移動するのはとても危険なんだ。 道に迷ったり、魔物や、それこそ『首なし悪魔』に襲われたり。 剣や魔法が使える人ならいいけど、そうでない人間はキャラバンに護衛を頼むのさ。 雨なんかで足止めを食ったらここに泊まるからね。 何せ、宿はうちしかないから。」 そう言って女将はミューに目配せをした。 なるほど、と皆が合点がいくと、ほどよく全員のお腹も減ったところだった。 「さぁさ、だいたいこの街のコトも分かったろ? そろそろご飯にしようかねぇ。」 そういうと女将はテーブルにテキパキと食事を並べた。 ミューも見よう見まねでテーブルに食事を運んだ。 女将の作る料理はどれもこの地方の古くからある家庭料理らしく、豪華でないにしろ、とても温かみのある食事だった。 お腹も満たされた4人は、食堂で談笑をしていた。 しかしミューだけは女将の手伝いで洗い物をしていた。 アディス女王国国家で、“シオン”に鍛えられた成果だろう。 「さぁ、食後に一杯飲んでゆっくりしな。」 女将のサービスは本当に至れり尽くせりだった。 クラウス「すみません。」 クラウスがにっこりと女将からカップを受け取った瞬間だった。 ???「はぁ…。 やはり見つからないですね…。」 宿の入り口の方から男の声が聞こえた。 4人は驚き、互いに目を合わせた。 ここには自分達しか泊まっていないと思っていたからだ。 「そうそう、すっかり忘れてたよ。 珍しいことに、今うちにはもう一人客がいたんだったよ。」 女将は笑いながら戸口に向かって行った。 「お帰りなさい、お客さん。 どうだい?やっぱり見つからないだろう?」 食堂の外にいても、女将の声はよく聞こえた。 ???「あ、戻りました。 えぇ…。全く足取りさえ掴めません…。 困りましたね…。 このままじゃ私は国に帰れませんよ。」 溜め息まじりに男性は話しながら食堂に入ってきた。 ???「おっと…。 珍しいですね、女将さん。 私が泊まっている間に他のお客さんと顔を合わすコトになるなんて思ってもいませんでしたよ。」 男性はにっこりと女将に微笑みながら話しかけた。 「あたしも思ってもみなかったよ。」 女将はまたしても豪快に笑ってみせた。 「さぁさ、アンタもお腹減ってるだろう? 今日はこのお客さん達が手伝って作ってくれたありがたい夕飯だよ。 感謝して食べなよ?」 そう言いながら女将は既に男性の前に夕食を並べていた。 ???「へぇ…。 それはありがとうございます。 では、有り難く頂戴しますね。」 男性はとても丁寧にクラウス達に感謝の言葉を述べた。 ヴァイスはこの男性の所作を一つ一つ観察していた。 それはクラウスもバジリスも同じだった。 この一見すれば人の良さそうな男性も、もしかすると自分達の敵になりうるかも知れなかったからだ。 しかし男性の食事作法はとても美しかった。 所作も丁寧で、何より敵意を感じられなかった。 歳は恐らくクラウスより少し下か同じ位の顔立ちをしていた。 茶色がかった色素の薄い髪色だった。 灯りに照らされてキラキラしているようにヴァイスには見えた。 クラウスも女将から渡されたカップの中身をゆっくり飲み干しながら男性の行動を見ていた。 ???「…えぇっと……。 あまりそんなに見られると、少し食べづらいのだが…。」 男性は怒るでもなくそっとヴァイスに話しかけた。 ヴァイスは自分がそんなにじっくり見ていたのかと慌てて男性に謝罪した。 すると男性はチラリとヴァイスの奥にいたバジリスを見た。 バジリスは一瞬ドキリとして目を逸らした。 男性はまたゆっくりと食事を再開した。 その顔は、とても満足そうなモノだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年09月07日 18時22分03秒
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