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モーツァルトのものとされる頭蓋骨を持つ法医学者 (オーストリア国営テレビ提供)=AP オーストリア国営テレビは8日、ウィーン古典派の大作曲家モーツァルト(1756~1791)のものとされてきた頭蓋骨についてのDNA鑑定結果を明らかにした。それによると今回の鑑定でも、1世紀にわたって続いてきた頭蓋骨の真贋(しんがん)論争に決着をつけることはできなかった。 頭蓋骨は、1902年以来、モーツァルトの生地ザルツブルク*にある国際モーツァルテウム財団が保管している。鑑定には、インスブルックの法医学研究所と米軍遺伝子鑑識研究所のチームが合同で当たった。 鑑定では、ザルツブルクにある「家族の墓」から、祖母および姪(めい)のものとされる遺骨を掘り出し、頭蓋骨の遺伝子と比較した。だが、いずれも血縁関係を示す一致が見られないという意外な展開になった。「家族の墓」とされた場所が、他人の墓だった可能性も浮上した。 35歳で早世したモーツァルトは、貧しい人々用のウィーンの共同墓地に葬られた。この土地は10年後に掘り返され、モーツァルトの遺骨は散逸。だが、「墓掘り人によって頭蓋骨は回収された」と言われ、20世紀になって最終的に同財団の手に渡った。 *ザルツブルク オーストリア中部のザルツブルク州の州都で人口約14万6000人。旧市街などが「世界遺産」に登録されている。映画「サウンド・オブ・ミュージック」の舞台になった観光都市。毎年夏に開かれる「ザルツブルク音楽祭」は、世界の一流音楽家が出演する欧州有数のイベントとして知られる。 引用記事─読売新聞 2006年1月10日(朝刊) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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