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カテゴリ:語学おたくのサンタ
先週の金曜日(10月7日)の新聞に、国立国語研究所の発表した「なじみの薄い外来語を日本語に置き換える『言い換え語』の第4弾の中間まとめ」の35語が載っていました。
また、「その外来語が使われている分野の専門家がいた方がより適切な言い換え例を考案できる」と判断し、来年度からは、「情報技術」「環境」などの分野別にその道の専門家も交えて検討する体制に改めることに決めた、とのことも載っていましたが、これは最初からやっておくべきことでしたね。 これまで国立国語研究所単独で用意した「言い換え語」には、不自然さのあるものが少なくなかったように思います。 特に、ある特定場面においては、正しいと思われる「言い換え語」も、普通にも使用され得る別の場面においては、不自然な言い換えになっていることが多いと思います。 例えば、今回の「言い換え語」35語のなかからそういった例を取り出すと、 アクセシビリティー -> 利用しやすさ accessibility オーガナイザー -> まとめ役 organizer オフサイトセンター -> 原子力防災センター off site center リデュース -> ごみ発生抑制 reduce ワンストップ -> 一箇所 one-stop などです。 ちなみに右端の英語は、その外来語の元になっている英語を私が書き足したものです。 また、「言い換え語」が不十分なため、なじみのない人には正確な意味が伝わり難いだろうというものもあります。例えば、 カスタムメード -> 受注生産 custom-made トラウマ -> 心の傷 trauma フリーランス -> 自由契約 freelance レシピエント -> 移植患者 recipient などですが、それぞれ、「特注生産」、「深い心の傷」あるいは「心の痛手(いたで)」、「自由契約(者)」、「臓器移植患者」と言った方が、正確にニュアンスが伝わると思うのですが、いかがでしょうか? 最後に、私も正確に理解していなかった外来語の例を挙げてみます。 コンポスト -> たい肥、生ごみたい肥化装置 compost センサス -> 大規模調査 census ビオトープ -> 生物生息空間 biotope です。 みなさんは、今回採り上げたものの内、どれくらい理解していましたか? 現在「語学と心のかけ込み寺」は何位かな?BESTブログランキングのマークをクリックして頂ければ幸甚です。ご協力お願い致します! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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