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2022.05.05
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カテゴリ:Z世代

Zと言えばにっくきロシアの頭文字を連想するが、5チャンネルによると最新の若者の情報処理速度の上昇を挙げている。10年前の50倍になっているんだそうです。タイムパフォーマンス(略称タイパ)で、一言で言うと

  1. YOUTUBEを倍速で見ながら
  2. イントロなしのヒット曲を聴き
  3. SNSで仲間とつながっている


同時に三つのことをやっているそうだ。前にコストパフォーマンス(略称コスパ)が流行したが、いま若者の間ではタイパだそうです。

1については、みたい動画がたくさんあり、とても通常速で見ていたのでは時間がない。そこでタイパを挙げるために関連薄いと思われるシーンは倍速で流し、これはと思うシーンから通常速に戻すのだ。

2については、現在のヒット曲はイントロが全くないか、あっても少しだけ、イントロが長いとネット購入の場合、すぐにチャンネルを外されて別曲に行ってしまうから、曲もそのように作られるとのこと。出たとこ勝負なのだ。

3は言わずもがなで、ラインをやりながらすべての日常作業は行われる。歩きながら、トイレで、ベッドで、ぼう大な時間を過ごしている。

まず動画だが、小さなスマホやタブレットで鑑賞していると、昔の映画「七人の侍」や「地獄の黙示録」など、カメラマンが腕によりをかけた画面が小さくて登場人物がよく見えない。これは5チャンネルモーニングショーのキャスターの弁である。演出家は細かい画面枠を設定して、たとえ中央から外れているシーンでもおろそかにしていないのがわかる。村人が魚を分け合ってかごに入れてやる場面などは、主人公がゆっくり村中を歩く背景として書かれる。しかし人物は小さいので、スマホなどでは認識しずらい。

攻撃ヘリがロケット弾で村を一斉に襲うシーンも複数のカメラでいっぺんに撮るから同じシーンが連続して違う角度から次々と変わっていく。このあたりのフィルム構成が見どころなのだが、画面小さいと迫力もなく、最も興を削ぐのはちっぽけなスピーカーから出る高音域のキンキンしたサウンドである。かと言ってヘッドフォンで耳穴閉塞して聴くのも抵抗がある。頭蓋骨の真ん中で音が鳴るってのもなあ。

しかし若者は平気なのだ。こんなもんかと思っている。なので思い当たることは、直近でアカデミー賞作品賞を獲得したという日本映画を鑑賞したが、その画面の奥行きがいたって狭いのと、登場人物が非常に少ない、従って人物の顔が大写しで移ることが多い。シネコンの大画面の良さをあまり感じなかったのはここにあるのだと思いなおした。スマホやタブレットで鑑賞するのを前提にとは言わないが、その方が若者には受け入れやすいのだろう。そのくせ音響装置だけはすばらしく、サーブ900ターボの排気音はリアルだったなあ。​​

閑話休題 

音楽は作曲家に言わせると、イントロ作成に最も時間をかけるという。寺尾聡作曲の「​ルビーの指輪​」

は17秒の長さのイントロを持つが、この間に気分が盛り上がり、あの軽妙なリズムのテーマをわくわくして待つのだ。

レコードだって針を落として音が出るまで数秒、往年のオーディオ評論家はこの時間を「黄金の時間」と呼んだぐらいだ。しかしそれも過去の話。若者は我々の数倍の速度で情報を処理し、この情報過多の世界で取り捨て選択して生きている。野口英世は置いて行かれるのだ。いまの医学生は恐らく野口の数倍の情報を持っているのは間違いない。しかも彼らは野口と違って並外れた世間知らずではない。なにが良くて何が悪いのか、それをわれわれには批評する権利はない。かれわれの数倍の情報を持つ若者たちの将来が楽しみではある。






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最終更新日  2022.05.06 03:46:13
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