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翔太FACTORY倉庫

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世界最後の日 第10話

 ストナーサンシャインとエルゴ・ストームの力……そしてメタルドラゴンビーストZの爆発は邪神・真ドラゴンを内側から浄化、破壊し。真ドラゴンの内部の割れ目からソルグラヴィオンと真ゲッター1が外に弾き出された。ソルグラヴィオンと真ゲッター1はそのまま地面に激突し
「「うわぁっ」」
「「「きゃぁぁぁっ」」」
「「「くぅ」」」
 タワーから緊急避難低で脱出したケイ達は真ドラゴンのある島に無意識で呼び寄せられた
「真ドラゴン!?」
「僕たちを呼んでいる」
 邪神から解き放たれたことによりゴウも復活し
「「ゴウっ」」
「よかった……本当によかった……」
「……ケイ」
 ケイはゴウに抱きつき、心の底から涙を流していた。それを見ていたガイはなんともいえない気持ちであった
 ゴウ、ケイ、ガイは真ドラゴンのある火山の麓に向かった。真ドラゴンのコックピットに乗り込むと椅子の周りから何十本ものコードがゴウ、ケイ、ガイの体に入り込み
「見える!!あたしの中に、ゴウが!ガイが!真ドラゴンが……」
「これが……これがゲッターの究極の進化なのか!?」
「俺たちの肉体と精神は真ドラゴンにシンクロしているんだ」
 真ドラゴンのゲッター線に惹かれ。島の地面からMZBが大量に現れた。現れたMZBはまっすぐ真ドラゴンに走ってきていたが
「ソルグラヴィトンアーク」「ゲッタービーム」
 2つのエネルギー光線は弧を描きながらMZBを貫き。進化・暴走あるいわ重力崩壊を起こし息絶えた
「カリは返したぜ」
「親父!!」
「大丈夫だ」
 突然地震が起こり。海からボロボロのメタルドラゴンビーストが飛び出し。宇宙に向かって飛んでいった。
「しまった!!竜馬逃がすな」
「おう!!」「斗牙!!」
「了解」
 ソルグラヴィオン、真ゲッター1はすぐさま飛び立ち。各々武器を構え、メタルドラゴンビーストに攻撃を仕掛けようとしたが。地面から伸びた触手が真ゲッター1の足に絡みつき。ソルグラヴィオンを巻き込みながら地面に叩きつけた。地面から超巨大MZBが現れ歩きながら真ドラゴンに向かった。超巨大MZBが吼えると体から無数の刃が生えた
「このままじゃケイさんが」
「斗牙どうにかしろ」
「駄目だ。さっきの戦闘のダメージが大きすぎて出力が上がらない!!それにエィナを早くなんとかしないと」
「わ、私のことなら大丈夫です斗牙様」
「「「エィナ」」」
「そんな……大丈夫って」
「早くグラヴィゴラスに戻らないと」
「今から私がプロトグランディーバモードの発動と同時にエルゴ・フォームで機体を修復させます。その後一気に超重剣で決めてください」
「駄目だエィナ……それだけは駄目だ!!もうあんな思いをすのは嫌だよエィナ」
「斗牙様……ごめんなさい。これしか方法がないのです」
「駄目よエィナ」
「エィナー!!」 
 エィナの体が金色に輝き
「プロトグランディーバモードに移行します!!エルゴ・フォ~ム」
 命を賭けたエィナのエルゴ・フォームは発動せず。エィナの体の光も消えうせていた
「そんな……どうして発動しないのです!?」
「エィナ……もう大丈夫だ!!後は私に任せろ」
「「「「サンドマン」」」」「サンドマン様」「お父様」
 サンドマンがモニター越しに答えた。サンドマンは二度と発動しないようプロトグランディーバモードを封印していたのであった
「行くぞ!!グラヴィトンアーク」
 ゴットΣグラヴィオンの額から放たれたGアークは超巨大MZBの一声でかき消された。超巨大MZBは腕を伸ばしゴットΣグラヴィオンに目掛けてパンチを繰り出した
「その程度。グラヴィトンブレイクっ」
 迫りくる拳をゴットΣグラヴィオンはGランサーで斬り裂いた。だが斬り口からは瞬時に拳が再生されゴットΣグラヴィオンを殴り飛ばした
「ケイ意識を集中させろ」
「でも……」
「気を逸らすな!!意識を集中させるんだ……全てを真ドラゴンに委ねるんだ」
「でぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「うおぉぉぉぉぉぉ!!」
「うわぁぁぁぁぁぁ!!」
 3人が真ドラゴンと完全にシンクロした時。真ドラゴンはゲッター線の光を撒き散らしながら、急激にエネルギーを上昇させていった。超巨大MZBはその光に惹かれゴットΣグラヴィオンを無視し真ドラゴンに歩み始めた
「すごい!!すごいエネルギーだ」
「これじゃ……あたしたちまで」
「ゲッターの力を信じろ!俺たち自身の力を信じるんだ!!」
 真ドラゴンは徐々に浮上しながら光を撒き散らしていた
「「こ、これは」」
 竜馬とエイジが同時に呟き。隼人が急いで答えた
「下がれ竜馬、斗牙ここにいると巻き込まれるぞ」
「わかった」
 真ゲッター1は身を翻し上空に退避した。サンドマンも危険を察知してか真ゲッター1の後に続いた
「どうした斗牙?早く退避しろ」
「これが限界です。これ以上パワーがあがりません」
 ソルグラヴィオンは真ドラゴンが放つ光に飲み込まれた。真ドラゴンは光の放出を限界まで広げ。限界を超えたと同時に光と一緒に世界中を覆っているゲッター線を吸収し始めた
「ゲッター線が真ドラゴンに!?」
「全てを吸収しているのか」
「そうだ……これこそが早乙女博士がやり遂げようとしていたこと……だが」
「ケイっ、エイジ」「リィル……」

 真ドラゴンは地球の全てのゲッター線を吸収した。その代償としてゴウの命が失われたが……。
 竜馬達やサンドマン、アヤカ、メイド達が島に降りてくると。ソルグラヴィオンは上向きのまま倒れ伏せていた。破壊された箇所は修復され、エネルギーが満タンの状態で。サンドマン、アヤカ、医療メイド班がソルグラヴィオンのコックピットを見てみると。斗牙、エイジ、琉菜、リィル、ミズキ、エィナは気絶して横たわっていた
 ケイは弁慶の懐で泣きじゃくっていた。弁慶がガイに訳を聞こうとしたとき。上空がまぶしく光。空には2つの太陽が怏怏と輝いていた
 木星の衛星ガニメデに何が起こったか映っていた。40分前の映像にコーエンとスティンガーがメタルドラゴンビーストに乗り木星に向かっていた。木星に着くとコーエン達はメタルドラゴンビーストのゲッター炉心核を木星に撃ち込んだ。木星のコアと核融合したことによりゲッター線の太陽が出来てしまったのであった
「だったら奴ら最初から木星に行けば」
「セントエルモの灯が必要だったんだ。あの時宇宙に向かって光が放たれた……あれが仲間を呼ぶ篝火だったんだ。真ドラゴンがその役割を果たした」
「なんてこった……最後の最後で奴ら」
「冥王星外側のカイパーベルトで無数のインベーダー確認。木星に向かって移動中」
「気づいたんだ木星がゲッター太陽化したいま。もはや太陽系全体が奴らの住処だ」
「そんな……」
「真ドラゴンとソルグラヴィオンは……?」
「エイジ達は無事で今グラヴィゴラスで休んでいるよ。でもゴウが…ゴウが死んじゃったのよ」
「ゴウが死んだ?」
「完全に取り込まれちまって」
「外に連れ出すことも出来ないの」
「くっ。今の戦力は?真ゲッターとソルグラヴィオン、ゴットΣグラヴィオンの3機のみです」
「隼人!弁慶!ぐすぐすしてる暇はねぇ。出るぞ!!真ゲッターで」
「おう」
「親父あたし達も」
「ゲッターは3人で一つのチームだ今のお前たちでは真ゲッターは無理だ」
「けど親父」
「ええーい。ならグラヴィゴラスにでも手伝いに行っていろ!!行くぞ隼人」
「山崎。戦闘指揮所グラヴィゴラスに移す。話はつけているアヤカという人の補佐を頼む」
「わかりました」
 その頃グラヴィゴラスではインベーダーとの最終決戦に向けて、ソルグラヴィオンとゴットΣグラヴィオンの調整が進められていた。
「そこ!!サボってないでキビキビ仕事する」
「「「は、はい整備長」」」
「(でもソルグラヴィオンは完璧というほど傷が修復していたし……エネルギーも満タンになっていた……エィナさんの傷も修復されていたし……これも全てゲッター線の力なのかな)」
 トリアは一人考えていた
 グラヴィゴラスは一足早く宇宙に上がり。戦闘準備を始めた
「アヤカさんよろしくお願いします」
 隼人の補佐をしていた山崎やケイ、ガイもグラヴィゴラスに乗り込み宇宙に上がっていた
「いえいえ。こちらこそエイジ達がお世話になっていたらしくて」
 アヤカと山崎が世間話をしていると。マリニアとテセラが話しに割り込んできて
「あの~アヤカ様。全機発進準備完了しましたのですけど」
「あ、ごめんなさい」「山崎こっちも発進準備完了した」
「合神も完了しています」「アヤカさん真ゲッターロボの発進準備も完了しました」
「わかりました。ソルグラヴィオン!ゴットΣグラヴィオン!真ゲッターロボ発進してください!!」
 グラヴィゴラスの発進ゲートが開き。ダブルグラヴィオンが発進し。真ゲッターロボもバトルウイングを広げ
「行くぞ!!隼人!弁慶!ゲッターロボ」
「「発進」」
 真ゲッターロボを中心に、右にソルグラヴィオン、左にゴットΣグラヴィオンのフォーメーションを組みインベーダーを待ち構えた
「ガニメデは現在火星軌道を越えラグランジポイントまで1.75天文単位」
「地球までの激突時間は残り15分よそれまでにガニメデを破壊して」
 山崎とアヤカがモニター越しに今の状況を説明し
「前方にインベーダー多数出現」
「きやがったな!!行くぞ隼人!弁慶!」
「「おう」」
「グランナイツの諸君。これが最後の戦いだ!!気を引き締めていくんだ」
「「「「「「了解」」」」」」
「ソルグラヴィトン」「グラヴィトン」「ゲッター」
「ノヴァ」「アーク」「ビーム」
 放たれたノヴァ、アーク、ゲッタービームは混ざり合い一つの力となりインベーダーに放たれた……

 続く


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