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サンタポーラ美術館の招待状で、右端がグレッグの水彩ですが、今日は、このタイトルの「マグランディア」とは何か説明しましょう。 「マグ」というのは、ギルバートというアーチストのあだ名なのですが、本名を知らない人の方が多いくらい、マグで通ってます。この招待状の左から二番目の絵がマグを描いたものです。 彼は、美大を出て、絵の教授をやっていましたが、とにかく楽しくて、朗らかで人気者だったのです。 ある日、あと数年・・と癌を宣告され教授を止めてから、マグランディア(マグの世界)といって皆の顔がほころぶような、楽しい、子供のような無邪気な作品ばかりを作るようになり、薬ものまず、ハーブと笑いで10年以上人生を楽しんだ人なのです。彼の笑顔に、皆、磁石のようにくっついてきて、収入の少ない彼が住むところがなくなると、誰かが無料に近い値段で家をかしてくれ、車もなくなったときにも、どこにでも運転していってくれる人も現れました。チカノ(アメリカに住むメキシコ系)のボス的存在だったのです。
メキシコの血も入ってるグレッグですが、白人の顔、名前のためにチカノのグループにはいれてもらえなかった 彼を「グレッグの心はチカノに他ならないお前はチカノだ。」と、チカノの世界に招き入れてくれたのは、マグなのです。最後の数年、マグとグレッグは可なり仲良くなり、グレッグは何度も展覧会参加者としてマグを招きました。 彼が去った後、伝説的な男になり、毎年マグを記念する展覧会をやるのですが、それが年々大きく広がり、今年は、美術館でもやることになったのです。
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