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思えば、私は色んな男性に恋をした。ここに写ってるベルギーの男性Mも その一人であった。とはいえ、我々の恋は手紙の上だけであり、 アメリカンインディアンに関する件で話が行き違いになって、それきりになった。 この若い女性グリートがMの娘で、1981年の夏、我々が3か月 アメリカ縦横断キャンピング旅行をしたときに留守番をしてくれていた関係で 友達になったのだが、何年か後に彼女を訪ねていったときの写真である。 (ちなみに、グリートがティーンの娘を連れて我が家に一泊した話を去年載せた) Mは開業医であり、平和運動に参加しており、もうなくなったパレスチナの ヤセ・アラファットなどとも懇意にしていた人で、原爆反対、原発反対運動で 何度も留置場に入れられ、ベルギーでは知られた人であったが、 「人生に行き詰っている]といったその時、 「別にお金に困っているわけでないなら、しばらくどこかの僻地で、 ボランティアーの医者をやったらどうだろう?」といった私の提案に、 「それだ!」といって、モンゴルの山地に消えてしまったのである。 それからは、彼からちょくちょく手紙が来た。お互いに、お互いの考えに 共鳴して、どちらともなく、又会おうということになった。私は30年の結婚に 終止符をうって独身だったし、彼も離婚して数十年たっていた。 音信不通が半年以上続いて、どうなったのだろうと思っていたら、今度は アフリカのケニアで、ベルギーの親友の開業医がボランティアーをしてるから、 同じ診療所でボランティアーをすることにした、という手紙が来た。 文通が復活。 「君がすきだ遊びにおいで、その時今後の事を語り合おう」というので、一年後に ケニアに行く計画をたてはじめたのだが、親友が交通事故で亡くなり、途方に くれていた未亡人の世話をしている間に、上記のインディアンの事で口論した あげく、あっけなく親友のワイフと結婚してしまったのだった。 キツネにつままれたような恋であった。 それからも、フランス人の若い男に惚れられ。結局はグレッグに惚れられて 「結婚してくれ」というのを、「いやだ」と言ってる間に 17年以上 たってしまったのである。人生とは摩訶不思議なものである。
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