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ブッシュ政権時代にバブルが崩壊し、アメリカの あちこちで家や車のローンが払えなくてホームレスに なった人が続出した。無論、職を無くした人達は アパートとか、人の家の一間を借りなければ ならなくなって、自分達の生活だけでも大変なのに ペットなど飼っていられず、捨て犬、捨て猫が 急激に増えた。 そういう時に、グレッグの継父のデイブが救ってきたのが このトニーである。 母親のベティーは、もう、ビジョンの可愛い犬がいたから 二匹になった。ところが、動物好きのベティーでさえ、 トニーは怖がってブルブル震え、触ろうとすると吠えていた。 「どうやら、女性が怖いらしい。女性に虐待されたのだろう」 とデイブが言っていたが、ベティーのビジョンが他界し、 やっとベティーになれたころ、今度はデイブが脳腫瘍で 逝ってしまった。 最初の数時間グレッグに吠えて逃げ回っていたトニーが、 一番好きになったのがグレッグ。自分の食べ物をわけ、 散歩に連れ出し我がままにするのもグレッグなので、 ベティーよりグレッグになついていて、我々が行くたびに、 ドアを開けるとグレッグに飛びつき、帰ろうとすると寂しがる。
週に一度、お掃除の人達や、庭師が来る時は もう狂ったように吠えるので、ベティーは自分の部屋に 入れっぱなしという具合である。ベティーが入院して 三日目に「長引きそうだから」と我が家にトニーを つれてきたが、最初はブルブル震えていて、なかなか 触らせてくれなかった。 ピアノの生徒がくると、もうれつに吠えるので、一部屋に 閉じ込めておいたが、そのトニーが、安心してやっと私の 顔や手をなめだした頃、ベティーが退院した。 小さい犬なので、ゲートからでも逃げられるのと、山猫や ラクーンがいるので庭に出しっぱなしにもできないから、 買い物とか用足しも1時間以内にもどらなければならずで、 結構縛られてしまったが、それだけに、トニーも私に なついたから、ベティー家にもどった後の数日、 気がつくと、トニーに餌をやらなきゃ、と思ったり、 フト振り返ったりする自分がいる。 普段ならベティーのところに戻ったら散歩に連れ出す人が いないからかわいそうだと思っていたが、 これからはグレッグが週に3回私が1回ベティー の面倒をみることになったので、トニーも運動不足に ならずにすみそうである。 (でも、私の喘息のゼイゼイが完璧にストップしたからやはり 私には、ベットやどこにでも飛び上がる小さいペットは 無理そうである。 ケンジは大きな犬で、ベットや椅子に飛び上がらない からだろうか、喘息にならない)
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