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こんなエントリーがあったので
違法コピーで日本のアニメは死なない 詳しくはリンク先を読んでいただけると解ると思うが。非常に「想像力の欠落した意見」だなと。 曰く「日本のDVDを売って儲けるというアニメビジネスは8年前からのスタイル、其の前はなかった。だからそういうビジネススタイルが淘汰されるだけ」「質の高いアニメであればP2Pで蔓延しても生き残れる」 何に対して想像力が欠落しているかというのは「アニメというのはクオリティーに関係なく、作るだけでお金がかかる。そして、作品評価や売り上げに関係なく、そこで生活するアニメーターや製作会社はお金が入らなければ生活できない」 自然淘汰とは「面白いものが売れ、つまらないものが売れない世界」それは客商売である以上かまわない。しかし、その区別なく、それどころか一銭も払わずに全てを見られる状態になったら、一体誰が作品を作るのか?作品が評価と関係なく、泥棒が跋扈してまともな商売にならない市場というものを見たければ、中国の違法コピー市場を見ればいい。違法コピー率が90%のあの国ではメディアコンテンツがほとんど育たない。 クリエイターは霞を食っているとでも勘違いしている人が多すぎる。 YouTubeやニコニコ動画などが注目を集めだした2年ほど前、皆「これからのコンテンツビジネスのあり方」「TVを凌駕する時代」「権利者は積極的にアニメを流すべき」とはやしたてた。まるで、そこが理想郷であるかのように。 しかし、それは単に「視聴者にとっての理想郷」でしかない。テレビのように制作費を出せない、スポンサーがいない状況で、タダでアニメを作った結果がどうなるか? 15年前のようにアニメがサザエさんやドラえもんのようなファミリー向けか、おもちゃメーカーの商品販売向けアニメか、超メジャーマンガ雑誌の連載漫画アニメだけの世界で良いのであれば話は別だ。 このBlog主はCA在住のCGアニメータだという。この人も自分の創ったデータを給料をもらう前にばら撒かれたらどう感じるか。 こんな簡単な想像力が欠落している人間を、私はクリエイターとして「同業者」だと思いたくない。 想像力とは自分に都合のいい世界を妄想することではない。それを行うことによって起こるリアルな未来を考えられる能力だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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