カテゴリ:カテゴリ未分類
版権問題でゴタゴタが続いていたDSの「海腹川背」ですが、なんとびっくり、現在の開発元と完全に契約を打ち切って、元開発プログラマーを迎えて改めて再開発という・・・なんとも予想外の展開になったようです。
で、ちょっと話題はズレるのですが、大ヒットゲームを作ったクリエイターが他社に引き抜かれた、あるいは独立して会社を作ったからと言って、決して前作より更に自由に、面白いものを作れるとは思えないんですよね。 これは考えて見れば当然で。ゲーム開発というのは数十人、多い時は数百人規模で行います。いわゆる「野球チーム戦」みたいなもので。そんな中、たとえ監督が優秀であっても他のメンバーに実力がないとそのチームは勝てない。漫画家や小説家、あるいはノベル系ゲームであれば、一人の作家性が面白さに直結しますけど、ことゲーム作りはそうはいかない。 また大半のユーザーがそうなのですが、ゲームは製作者名よりメーカーやタイトルを重視します。「あの○○を作ったクリエイターの最新作!」というより「○○の続編!」という、直系の続編やメーカー名というブランドを信用する、というか。正直 任天堂の宮本さんやコナミの小島さん、ドラクエの堀井さん以外のクリエイターの名前を知っている人は、相当のマニア扱いになってしまいます。 独立して自由に作れるようになったハズなのに、泣かず飛ばずになってしまうクリエイターが多い理由でもあるのですが。 また、大きな会社にいた頃は資金集めや人材確保、税金、その他社員の保障、ゲーム雑誌へのCM,広報活動など、あらゆるゲーム製作以外の雑事を会社に任せていられた、ということろがありますからね。それを背負い込んだ上での開発ですから。特に広報、というのは大きくて、大手会社にいた頃は雑誌社がペコペコしながらインタビューや記事を載せていたのが、独立した途端、急に相手にしてくれなくなったり。これは事実だそうです。 今回の「海腹川背」も、ここに来てのちゃぶ台返しは・・・うーん、元々カルト需要が高いソフトの移植だけに出来が悪いと徹底的に叩かれ、完全に再現されても「思ったより売れない」という、悲しい結果に終わりそうです。 っていうか、今回、開発を元々引き受けていた会社は裁判になったら、今度こそ完全に負けますよ?契約違反、ってことになりますから・・・しかも当然、開発費用は売られていない以上、回収できないし。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|