カテゴリ:カテゴリ未分類
こんな調査報告を「700人のアニメーターを調査 平均年収は20代で110万円、30代で214万円」
この結果を見てどう思ったか?「アニメーターにもっと支援を!」「彼らは日本の文化を担っているすばらしい技術者」 うん。この意見は正しい。そして、彼らの環境は、本当に「社会人として」平均水準を下回っている。 ですが・・・どうにも困った事がある。それは「じゃあなんで「アニメDVDは高いと言うの?」 今から10年ほど前、ゲーム業界でPS華やかなりし頃、大量の有能な中堅アニメーターの方がヘッドハンティングされ、ゲームの現場にやって来ました。そして、現在もそのまま活躍している方も多いです。 彼らが転職した理由はほぼ共通して「ゲーム業界の方がお給料がいいから」これは、あらゆる意味で転職を促す最大の理由になりえます。 例えば私でも同じ仕事でもっと安定していてお給料が2倍出す、という企業があれば、ほぼ迷わずそっちに移ろうと思います。それは「自分の才能、技術を高く評価してくれている(買ってくれる)」といういことを、お金、というわかりやすいモノサシで評価してくれているからです。生活が楽になる、とか、欲しいものが買える、というのはその次の段階で。 現職のアニメーターさんがこのような悲惨な生活を強いられているのは「国も、オタクも口ではなんとでも言っているけど、結局、本当の意味で社会的に評価していないんだろ」という、ものすごく嫌な結論になってしまうのです。 だから、私はDVDが高いとは思わないし(一話あたりのセルビデオ価格が8.90年時代より下がっていると思う)、ネットの違法動画行為を憎みます。それこそ、TV局や広告代理店の中抜き体質と同じぐらい。なぜなら、彼らとまったく同じ・・・いや、むしろ一銭も払わない分、もっとひどい評価をしているのと同じだからです。アニメに金を払う価値などない、と。 優れた技術がなぜ海外に流出するか?それは突き詰めると、一部のお金を落とすオタを除いてこの国は誰も「アニメを本当の意味(経済的に)で評価していない」と思うからです。100億円を使い、おかしなアニメ美術館を作るぐらいなら、その金額を補助金に回す方が、よっぽどアニメ業界を評価していることになるのですけどねえ・・・ 本当にオタクがアニメを評価しているのであれば、他人に「もっと金を出してやれ」と言わず、自分の財布を開くことが大切なんでしょう。作品内容の評価はその後です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|