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画質を上げても、ソフト売上げ向上には繋がらない
コレは同意。と、いいますか、個人的には 「そもそもグラフィックがキレイ、というのはゲームにおいて個性だったはず」じゃないかと。他社との差別化、という意味において、グラフィックが抜きん出ていることが淘汰の激しいこの業界を勝ち抜く唯一の道だ、と・・・そう思っていた。 ただ、その「キレイ」を「リアル」の方向に突き詰めれば、いずれどれも同じような画面になる。そりゃそうだ。リアルなカーレースゲームを作ればGTもForzaもリッジレーサーも素人目には同じゲームに見える。 最近のJRPGでもアクションでも、美形の顔のモデリングがほとんど区別がつかないほど似通っているのには、ちょっと恐怖感さえ覚えます。成分抽出の上澄みを集めすぎた結果が没個性になるのかよ!という感じで。 当然、没個性な作品は元々ブランドのある作品と競り合って勝てるわけがない。昔、FF開発者がスクエアを飛び出してアルゼの傘下で「FFっぽいRPG」を作りました。画面もきれいだし、ゲームとしてもよく出来ている。けど・・・な感じで。 現場でのハードのグラフィック競争は、すでに次の戦いに移っています。それは「いかに効率よく、しかもすごいものを作るか」という。今まで10人で1年かかって作ってきたモデリングをライブラリの駆使で5人で半年で終わらせる技術や技法、アニメーションも全ての人体モーションを作るのではなく、自動化できるところは自動化する、使いまわせるところはどんどん使いまわす、など・・・ これは、ようやくゲームが文化として次のステップに進んだ結果なのかもしれません。 かといってここで余裕が出るかというと、それもまたNOで・・・結局儲けが出たらその全てをまた別のゲーム開発に突っ込むのがこの業界。いずれにせよ単にグラフィックがリアル、というのは、見栄えのしない、没個性になるような気がします。 GOW3がすごいゲームなのは、別に岩の質感がリアル、とか、龍のウロコの質感が・・・というのではありません。派手で個性的な画面作りをして、かつ、アクションゲームとしてのパッドを握った気持ちよさを兼ね備えている。だからすごい。けど、あんな膨大なお金はない大多数のメーカーが、張り合って岩の質感にばかりこだわりはじめたら・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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