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過酷労働で自殺者が出た居酒屋チェーン店の社長のつぶやきを先日取り上げましたが、以前にこの社長が「自分がいかにしてここまで事業を大きくしたか」をTVのビジネス番組で語っていました。曰く「無理だ、と言う事を言わせない。鼻血が出て、ぶっ倒れてもやらせる。それを続ければ「無理だ」と言う言葉が出ないはずだ」と、社員育成の方針を得意げに語っていました・・・ それを聞いた当時も「うわあ・・・」とドン引きでした。 この社長にとって自分の生き方=会社の発展 であるのであって、それは自分の喜びでもある。だから苦労もいとわないし、それで成功してきたからこそ同じ事を社員に要求する。社長にとって仕事は「趣味」とか「快楽」なんです。 しかし、当然ですが他人は他人。別人格。会社でお給料をもらう事をあくまで「日々の生活の糧」としている大半の社員にとって報酬に見合わない長時間の強制労働は拷問以外ナニモノでもない。しかし、社長にはそれがわからない。自分と同じ働きをしないやつは「サボっている、怠けている」としか見えない。だからこそ、一ヶ月140時間以上の残業をさせ、自殺者が出るまで追い込まれても「自分の主張が認められなくて残念だ」という狂った発言に繋がったのだと。 「世の中は仕事や会社に人生を賭けている人ばかりではない」という当たり前の事に気がつかない、一代で地位を築いたワンマン社長にありがちな考え方です。 付き合わされる社員の方はご苦労様です・・・
ゲーム作りで私が嫌いなことの一つに「手間の割に不自然じゃないという評価しか受けない」というものがありまして。 たとえば、あるゲームで企画の人が「2週目のオマケ要素としてキャラクターすべてのコスチュームを全キャラが使えるようにしよう」と言うとします。 これ、すさまじいことになります。作業量が倍、とかのレベルではありません。乗算です。 それに対して「この期間と人数では無理だ、システム的にも着回しが自動で出来る作りじゃない。何より、オマケ要素でそんなに時間は取れない。せいぜい主役キャラだけ特定キャラのコスチュームにするぐらいならできるが」と言うと 「このキャラだけだと不自然だろ」 と・・・ これ、すごい嫌な考え方なんです。多大な労力を「不自然じゃない」という評価にしかつなげられない。単に思いつきの領域を出ていない、というか。そういうレベルのものである場合、私は徹底的に反対します。作業者として。 マリオシリーズの生みの親である任天堂の宮本茂さんの言葉。 「アイデアとは複数の問題を同時に解決できる発想である」 それによって売り上げが10万本違う、というなら考えますけど、いたずらに作業量を増やさない勇気も必要なんですけどね。作業が膨大になるというのは、そのまま戦力の分散につながる。バグの原因にもなりやすいし、本来作品の売りである部分の作りこみまで阻害する。無尽蔵に期間と予算と人材があるなら話は別ですが。 │<< 前日へ │翌日へ >> │一覧 │ 一番上に戻る │ |