今年もマンガ大賞が決定しまして。予想通りといいますかサンデーで連載中の「銀の匙」が受賞しました。この作品が大好きな私も納得と言いましょうか。とにかく、ライトな絵と軽妙なギャグの中にも深く、鋭く、命を頂く、食べるものを作る農業学生の目を通してしっかり地に足がついた構成になっているのは、さすが鋼の錬金術師の作者さんだと、改めて感心します。
で、他にも受賞ノミネート作品が多々あったのですが、その作品群に関してあるネットサイトで「しらね~マンガばっか。つまんなそう」と・・・
うわ、馬鹿だこいつ!
知らないなら面白いかつまらないかなんてわかるわけがない。。「俺はこんなにアンテナが低いぞ!」と自慢してるようなもの。
正直、ノミネートされた作品はどれも癖があって面白いです!特にプロ野球選手を「お金」の視点で描いた「グラゼニ」とか、刑務所を出所したばかりのちょっとヌケた男と名人と呼ばれる落語家の師弟関係を描いた「昭和元禄 落語心中」、いつも学校の机の上で内職(サボり)をしているだけの話「となりの関くん」などはオススメです。
漫画に限らず、面白いものは世の中にいっぱいある。それを自分のアンテナを錆び付かせた結果「最近の○○はつまらない」と嘆く人間はこのすばらしい世界を味わえない、可愛そうな人だと。わずか数百円で楽しめる娯楽なのにねえ・・・