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ゲーム作りの仕事場だと、残業とか修羅場を「当然のこと」とする風潮がありますが。
以前にあった話。開発の終盤に差し掛かったが、プログラムの部分が大幅に遅れている。理由は物量に対する圧倒的な人手不足。その上、追加仕様や変更などが重なり、プログラマーさんも泊まり込みが続く日々。 で、その会社の某カリスマクリエイターは大変に厳しい・・というか、ちょっと人間的にアレな人。作業が遅れていることに怒り、メインプログラマーに対して追い込むような言葉を浴びせ、プレッシャーをかける。時には机をドンドン叩き、人前で大声を上げるような。 しかし、当たり前の事だけど一生懸命やっている人をさらに鞭で叩いたところでどうになるものでもない。それどころか連日の泊り込みと睡眠不足でメインプログラマーが過労で倒れ入院する結果になる。 当然、作業はストップ。残されたプログラマーに「○○は過労で倒れた。何故お前たちは彼があんなにボロボロになるまで頼り切ったんだ!もっと彼の負担をみんなで協力して減らさなかったんだ!」と。そこでプログラマーの怒りが爆発します。 「私たちは半年前からこの状況は人が足りないとずっと言っていた。しかし、何もしないどころか作業を増やしたり余計なプレッシャーを一番与えたのはあんただろうが!」 ・・・この話はもう5年近く前の話になりますが。結局、問題がわかっているにもかかわらず、何の代案も出さず、ただ大声を出すとか、プレッシャーをかけるだけのリーダーは「仕事をしていない」って事になるんじゃないかと。 これがゲーム作りの現場だけでなく、そこら中であるんじゃないかなあ?若い頃の気合いとか根性で乗り越えてしまった人が、状況が違うにもかかわらず全てそれで乗り越えられる、という幻想で他人を使うケースが。 ちなみにそのカリスマクリエイターはその後、独立しましたが、最近まったく名前を聞かなくなりまして・・・結局、その人がカリスマクリエイターでいられた理由は以前の会社にいた優秀な人材によってであった、という・・・まあ、そんなもんだろうねえ・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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