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なんとも首をひねる意見として。
はだしのゲンの表現は過激だから小学生には向かない、だからこれはいわゆるアダルトコミックのレーティング、ゾーニングと同じで小学校の図書館から排斥するのは問題ではない、という意見をツイッターで読みました。 ・・・あの、このマンガって少年ジャンプに連載していたんですけど? つまり、中沢先生も編集部も「子供向け」としてマンガを描いている。それに生前の作者さんのインタビューで「これでもかなり抑えた表現だ」と。 どうやら上のような「表現が過激」という人にとっては、爆風で皮膚がケロイド状になったり、ガラス破片が体中に突き刺さったり、熱から逃れるために川で溺れ死んだ人の腹が腐ってガスが噴出す、のような表現が子供のためにならないと・・・ アホかと、これは被爆現実であった事でそれを隠すこと、甘い表現にすることが子供のためになるとでも思っているのでしょうか? 似たケースでつい数年前も、原爆資料館の蝋人形が怖すぎるから撤去、という、訳のわからない事案が有りましたが。 私は少なくとも、はだしのゲンを読んでトラウマになった子供たちの方が、歴史の資料で「1945年、広島、長崎に原爆が投下され、多数の死者が出た」という年表で歴史を認識するだけの教育より、深く、濃く、戦争の悲劇を知る事になったと思います。そしてそのトラウマこそ、戦争を知らない世代が「深い傷として」知っておくべきこの国で起きた事実であり、同時に未来に決してこの過ちを繰り返さないよう受け止めなくてはいけない。 それこそこの強烈で残酷な事実を子供達の目から隠すことが恐ろしい訳で。何より、当時トラウマを植えつけられた子供が今、かなりの年齢になっているはずですが、そのトラウマによって頭がおかしくなってしまった、という話は聞かない。 と、いうわけで「はだしのゲン」の適正年齢は小学生だ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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